桐山は完全に気配を消し、呼吸さえ忘れたかのようにジッとしていた。
川田はというと、完全に意識を失い、まるで魂が抜けたかのように静かに横たわっている。
桐山は茂みの隙間から、周藤を見ていた。
ただ静かに見ていただけだ。決して凝視してはいけない。
そんなことをすれば、視線に気づかれてしまう。
周藤は、桐山達が潜んでいる場所から反対側の茂みを探し始めた。
公園の片隅に転がっていた木の棒を茂みに突き刺している。
桐山は、それを見ながらそっと右手を握った。
握って開く、そしてまた握る、その繰り返し。
痺れ薬の効果はまだ桐山の自由を奪ったまま。
だが、桐山は、手を閉じたり開いたりする動作を繰り返した。
(……もう少し)
最初、握り締めるのもやっとだった。しかし徐々にだが、その単純動作が速くなっている。
(もう少し……もう少しだ)
キツネ狩り―180―
「会長」
きちっと高級そうなスーツに身をまとった秘書が難しそうな表情で声を掛けた。
「先生には連絡とれたか?」
「はあ……それが」
「どうした?」
秘書は困ったようにハンカチで眼鏡の周りの汗を拭いた。
「ご命令通り、与党の中でも大物の代議士に莫大な献金をつけて話をしたのですが……」
「だが、なんだ?」
「もうダメです。先生のお力をもってしても」
「ダメとはなんだ!たかが生徒を一人を特例でプログラム免除させるくらいなんだと言うんだ!」
高級皮に包まれた椅子に深々と座っているのは桐山家当主・桐山晴広。
桐山財閥会長にして、桐山和雄の父である。
身代金三十億と引換えに、桐山だけを安全に帰宅させようとした。
ところが、桐山は、それを拒否。プログラムに参加してしまったのです。
こうなっては、プログラム委員会などに話をしても無駄だ。
プログラムはもう始まっている。委員会より上の存在から、プログラムを一時凍結してもらうしかなかった。
もちろん、桐山を保護するまでの話だ。彼には桐山以外の生徒を救う義務もつもりもない。
桐山の身柄さえ確保すれば、すぐにでも凍結解除すればいい、そう思っていた。
「……あの馬鹿息子め。私に、どれだけ迷惑をかければ」
その馬鹿息子の命を救うために、身代金も倍増した。
さらに、桐山家が持っている数々の特権のいくつかを手離すことにもなった。
ところが、ここにきて取引相手が、話はなかったことにして欲しいと言って来たのだ。
何度連絡をとっても、繋がらない。いや、無視されているのだろう。
「……どうなっているんだ」
晴広は、視線を斜め上に向けた。
会長室を上から見下ろすように飾られている歴代の桐山家当主の写真。
一番左に飾られている先代当主の写真を前に、広治は頭をたれた。
「……申し訳ありません。お義父さん。跡を継ぐのは和雄しかいないのに」
広治は先代の息子ではなく養子だった。その養子がさらに迎えた養子が桐山なわけだ。
なんだかややこしいが、その桐山は先代当主の実の孫でもある。
先代には息子はいなかったが、一人娘がいて、桐山はその子供なのだ。
父親はいない。桐山は俗な言い方をすれば私生児なのだ。
先代の娘、つまり桐山の母親が、桐山家が認めない相手と駆け落ちして出来た子。
その母も、とっくの昔に亡くなっている。
全力を挙げて家出した娘の捜索を行っていた先代は、娘が死んだという知らせを受け現場に駆けつけた。
警察の死体安置所で娘と対面するなり号泣した。
白衣を着た女性が、「お孫さんは何とか無事ですよ」と告げた。
その現場に晴広もいたが、先代は娘にすがり付いていて孫どころではない。
「危なかったんですが、手術が成功しました」
広治は、「お義父さん……」と、困ったように義父の肩にそっと触れた。
女性は、「どうか落ち着いたらお孫さんの顔をみてあげてください」と言った。
「一番かわいそうなのはお子さんです。生まれてすぐにお母様を……」
「可哀想だと……?」
その時の、義父の冷たい口調に、晴広はぞっとした。
元々、実業家としてはやり手なだけに、先代は非情な人間であった。
その先代に頭が上がらず、常に顔色を伺っていた晴広も、ここまで温度を感じない口調は初めて聞いた。
「……そんな子供は知らん。桐山家とは何の関係もない」
「お義父さん。桐山家の跡継ぎですよ。たった一人の……」
「関係ないと言ってるだろう!二度と、わしの前で、そいつのことを口に出すな!
里子に出すなり、孤児院に放り込むなり、好きにしろ。
桐山家は一切関与せん、わかったら、さっさと手配しておけ!」
怒鳴るだけ怒鳴って、先代は再び娘を抱きしめて嗚咽しだした。
先代にとって、孫は娘の子供ではなく、娘を死に追いやった男の子供だったのだ。
やがて何年も月日が流れた。
先代は隠居していたが、相変わらず実権は握っており、西日本の陰の実力者として君臨し続けていた。
その先代も、年齢を重ねると昔の面影もないくらい弱っていった。
さらに癌になったことが決定打となり、かつての決定を覆すほど気持ちが揺らぐようになったのだ。
それは、生まれてすぐに捨てた孫を呼び戻すということだった。
あれだけ憎んでいたので、やはり孫はかわいいのか?
それとも、自分の直系に桐山家を継がせたいという執着が僅かながら憎悪を超えたのか?
どちらともわからないが、少なくても先代は、娘の無残な最期を忘れてなかった。
だから譲歩して、桐山を受け入れることを決意はしたが、桐山への感情が好転したわけではない。
それは最初で最後の対面で証明された。
すでに医者に宣告された余命が残り僅かな先代は死の床で桐山を見て一言はなった。
「娘には似ていないな父親似か……」
せめて外見のどこかに娘の面影があればと期待したようだが、桐山は、その期待には添えない容姿だった。
春の陽光のような優しそうな美しい女性だった娘とまるで違う。
その瞳は冷たく、絶対零度を連想させた。
その瞳が語っていたのだ。その少年は、父親の遺伝子を色濃く継いでいる――と。
「……化け物め」
それが祖父が、たった一人の孫に放った最初で最後の言葉だった。
(もう少しだ。あと少し時間を稼げれば――)
桐山は握り締めた右手を見ながら、じっと待った。
焦るわけにはいかない。とにかく、今はじっとしているしかない。
あと少し、その僅かな時間が桐山には一時間にも一日にも思えた。
それは周藤も同じだっただろう。周藤も闇雲に探してるわけではない。
「今、見つけなければ厄介になる……」
周藤の支給武器は各種毒薬、即効性の猛毒、遅効性の猛毒。
そして死には至らないが体の自由を奪う痺れ薬。
説明書を見るまでもなく、周藤には、その薬の持続時間がわかっていた。
前に何度も見たことがあるからだ。
(最初に見たのは五年前だったな。あの時の敵は12分で回復した。
二度目に見たのは二年前。あいつは10分で回復した)
個人差はあるが持続時間は10分前後。
周藤の体内時計が狂ってなければ、桐山が自由を失って約6分。
後、三十秒ほどで7分になる。普通の人間なら、まだまだ動けない。
(だが桐山が常人より早く回復する肉体の持ち主だったら……)
周藤は茂みに突っ込んだ木の棒を引き抜くと、背後に向かって投げた。
木の棒が、桐山目掛けて一直線に飛んで来た。そして深々と茂みに突き刺さった。
「いいか、決して娘の過ちをアレに繰り返させるな」
「はい」
「アレの人間関係に気を配れ。もし、アレに強い影響を及ぼす人間がでたら、即刻引き離すんだ」
「はい」
「桐山家の次期当主として、徹底した英才教育を施せ。あらゆる学問は勿論、帝王学も忘れるな……」
臨終の場において、晴広は先代から遺言を聞かされていた。
それは桐山を完全無欠な人間に育てあげろということ。
桐山家の次期当主にふさわしい能力を身につけさせろと。
その為の教育について、細かい指示を受けた。
だが人格については、桐山家に泥を塗るようなマネをさせるな、とのたった一言だけだった。
「アレの嫁には名門軍閥か大物政治家の娘を娶らせろ。絶対につまらん小娘を近づけさせるな。
閨閥を築くに相応しい名家の令嬢以外、絶対に認めるな」
「はい、わかっています」
先代が特に気にしていたのは桐山の異性関係だった。
何度も何度も、しつこいくらいに念を押してきた。
その翌日に、先代が亡くなり、桐山は葬式の場で、初めて公の場所にでたのだ。
大勢の人間が、まだ幼い桐山を好奇の目で見詰めながらコソコソと話していた。
祖父の葬式が終了すると、桐山は新しい父に正式に親族一同に紹介された。
「桐山家本家の長男だ。そのつもりで接するように」
誰かが、「本家の息子?どこの人間の子だ」と思わず口を滑らせた。
そいつは、その日のうちに桐山財閥から解雇され、桐山家からも追放されたそうだ。
跡継ぎ不在の桐山家において、時期当主の座を狙う者は大勢いた。
しかし先代の遺言もあり、一族の誰もが内心不満をかかえながらも受け入れた。
だが、それはあくまでも取り合えずだ。
桐山に当主の器がなければ、すぐにでも誰かが異を唱えだすだろう。
そんなマネをされるわけにはいかなかった。
その後は凄まじかった。
先代の遺言を守り、義父は桐山に過酷ともいえる特殊教育を施した。
中学生が習うには不釣合いすぎる一流大学の学問の数々。
人の上に立つのに相応しいカリスマ性を養う為の帝王学。
さらに大財閥の一人息子という立場から、誘拐やテロの標的になることを想定した護身術。
「いいか和雄。おまえには常にボディガードをつけるが、いざとなったら自分の身は自分で守れ」
そう言って、晴広は息子に除隊した元軍人を何人もつけて身体を鍛えさせた。
いや、鍛えるというレベルではない。
あらゆる格闘技はおろか、銃の扱い方まで教え込んだのだから。
だが、桐山はそれらを軽々とこなしてしまった。
「いやあ、実に教え甲斐のある息子さんですよ。戦闘の基本をしっかり身につけている」
家庭教師たちの賞賛に、晴広は複雑な思いだった。
基本が身についていて当然だ。桐山は国立の孤児院にいた。
それも、ただの孤児院ではなく、優秀な者を選んで兵士のマネゴトをさせる場所で育ったのだ。
「いいか和雄。おまえは常にトップでいろ。それがおまえの存在理由だ」
桐山は、その台詞を呪文のように聞かされ続けた。
「相手がどんなに優秀だろうと、おまえの前ではクズになるくらいの人間になれ」
桐山は期待以上に成長した。
出席日数こそぎりぎりだが、それでも成績は常にトップ。それもずば抜けていた。
義父はそれに満足していた。
桐山が中学にあがってタチの悪い連中と付き合いだしても、それほど文句言わなかったのはその為だ。
それに義父も馬鹿ではなかった。
その連中は桐山に多大な影響を与える存在では無いと気づいていたのだ。
だから、中学生のお遊びだとたかをくくっていた。
一応、「表沙汰になるようなことだけはするなよ」と言い聞かせ、深い付き合いはさせなかった。
そんな桐山に三年になってから変化が現れた。久しぶりに父子で食事をした時のことだ。
「学校はどうだ?」
「変わりはありません。定期テストの順位も同じでした」
「そうか。それなら問題ない。それから、おまえも今年は受験生だ」
受験など、桐山にはあってなくが如しだが、一応油断はするなと警告した。
「だから、そろそろくだらない連中とは手を切ろ。いいな和雄?」
「わかりました」
「進学先は大東亜第一高等学校にしよう。国一番の進学校だ」
その時だった。桐山の眉が僅かに動いたのは。
「どうした和雄?」
「地元の高校ではいけないのですか?」
「おまえのレベルにあう高校などないではないか。おまえを、普通の中学校にいれたのは帝王学の一環だ。
馬鹿な庶民を観察することも上に立つものには必要だからな。その必要はもうない大東亜第一高等学校にいけ」
「大東亜高校は東京にあります」
「それがどうした?高級マンションに家政婦や運転手、ボディガードも好きなだけつけてやる。
生活の心配は何もいらん。おまえは勉学のことだけを考えればいいんだ」
桐山は黙り込んでしまった。
「あそこは実力主義だから、成績さえ優秀なら飛び級もできる。
大学にだってすぐに入れるぞ。地元の高校などでは、そんなことはできん」
「どうしてもダメですか?」
「どうした和雄。おかしいぞ、なぜレベルの低い高校に行きたがる?」
「大東亜高校にはないものがあるからです」
桐山の脳裏には美恵の顔が浮んでいた。
「…………」
桐山は微動だにしてなかった。顔のすぐ真横に棒があり、先端は地面に突き刺さっている。
数センチずれていたら桐山の左目に突き刺さっていただろう。
普通の人間はびびって思わず動いてしまうが、桐山はそうしなかった。
瞬時に、この棒はギリギリで自分をかわすと読んだのだ。
もちろん読みがあたるとは限らない。一歩間違えたら左目は永久に光を失う。
だが今動けば周藤に気づかれる。そうなれば万事休すだ。
読みはあたった。おかげで左目は健在。だが、いつまでもこのままではいられない。
(……オレの体内時計が狂ってなければ、痺れ薬にやられてから7分と25秒)
周藤が公園の遊具の下やトイレの中を探し出した。
(……後何分で切れる?一分か、二分か?)
美恵の顔が浮んだ。今の桐山にとって彼女が全て。
(隣で気絶している川田のことは半分忘れていた)
この修学旅行も美恵がいるから無理やり参加した。
父は「九条家のパーティーに招待された。おまえも行くんだ」と言ったが桐山は断った。
先方には桐山家にふさわしい令嬢がいる。この機会にお近づきになれとも言った。
その娘の他にも全国トップクラスの名家の令嬢がズラリとのことだ。
父は自分が見合いでもするかのようにうきうきしていた。
その父に桐山は最後まで抵抗した。
父は桐山が初めて自分に逆らった事に強い衝撃を受けたようだ。
「まさか、他に気になる娘がいるんじゃないだろうな」と心配そうに問うた。
こういうことには疎い桐山だったが、その時だけは第六巻が告げていた。
「……いえ」
父はほっとして言った。
「だったらいい。おまえには誰もが桐山夫人と認める最高の妻を迎えてやる」――と。
しかし桐山は思った。
桐山夫人にふさわしい女は大勢いても、自分にふさわしい女は一人しかいない――と。
(あと一人。あいつを倒せば、全てが終わる)
たった数日。だが、長かった。
菊地直人、佐伯徹、鳴海雅信、そして高尾晃司。
軍が誇るエリートを次々に倒した。残りはたった一人。
これで全てが終わる。周藤晶の命が終わりさえすれば、全てが終わるのだ。
体内時計は、正確に桐山に時を次げていた。
(8分……10……20……)
30秒を回ったときだった。
(痺れが……消えた)
終わった。これで体の自由がきく!
その時だった。川田が、「……ぅ」とかすかな呻き声を上げた。
周藤が180度回転して、こちらを向いた。
「そこかっ!!」
銃口が真っ直ぐ桐山を見詰め銃声がとどろき、桐山は茂みから飛び出していた。
周藤はすぐさまトリガーを引く。桐山は木の幹に姿を隠した。
周藤は猛ダッシュで、あっと言う間に桐山との距離を縮めた。
まずい。これでは、時間の問題だ。
桐山は垂直飛びをして、木の枝を掴むと、そのまま回転して枝の上に自身の体を上げた。
木の葉が姿を隠してくれる。
ところが、周藤が走る勢いを利して大ジャンプをしてきた。
ジャングルジムを蹴り、さらに高く飛んでいる。
そして木の真上に出た。思わず見上げた桐山が、周藤にははっきり見えた。
銃口が真っ直ぐ下に向いている。
そして銃声と共に、銃弾が一直線に地面に向かって走った。
「……っ」
桐山の美しい顔が歪んでいた。咄嗟に体勢を後ろにそらした。
ギリギリで弾は頭部を避けた。だが脚の肉の一部をえぐられたのだ。
桐山は、木の幹を蹴って、そのまま茂みの中に落ちていった。
「隠れても無駄だ!」
銃口は鈍い光を放ちながら、茂みを睨みつけた。
ざざぁと音がして、桐山が立ち上がるのが見えた。
今度は周藤の表情が歪んだ。桐山の手には銃が握られていたからだ。
二つの銃声がほぼ同時に公園内を走った。
「……ぅ」
「く……っ」
二人が同じように顔をゆがめた。それぞれ、肩と腕に負傷している。
幸か不幸か、どちらも出血はあるが動けないことはない。
「川田起きろ」
だが川田は当然起きない。
桐山は「いつまで寝ているつもりなのかな」と余計な一言までつけた。
そして、川田の両肩を掴むと力を入れた。ハッとして川田が瞼を開けた。
「やっと起きたか」
「……き、桐山?おまえ、怪我をしているじゃないか!」
「そうだ。だから、おまえにも役に立ってもらう」
桐山は木の幹から飛び出すと、続けざまに三発撃った。
周藤はというと、遊具の陰に隠れ応戦していたが、銃弾三発に一瞬だが完全に姿を隠した。
「今だ」
桐山は川田を突き飛ばした。
「うぉ!」
川田が公園から、下の道路に落ちてゆく。
トラックの荷台に落ちた。アスファルトの上でなくてよかったと言うべきか。
続いて桐山も落ちてきた。こちらは綺麗に着地した。
「おまえってやつは……文句は山ほどあるが、そうも言ってられないようだな」
川田は運転席の窓をぶちわった。
「怪我の手当てもしないとな。行くぞ!」
そしてエンジンをかける。トラックは最高速度で走り出した。
桐山は荷台から、ひょういっと助手席に滑り込んだ。
「ほら、こんなものしかないが、止血しろ」
タオルを渡した。桐山は、それを腿に巻き縛った。
「見ろ。やっぱりだ。おいでなすったぞ」
バイクが走ってきた。それも猛スピードだ。このままでは追いつかれるのは時間の問題。
「川田、おまえはここで降りろ」
「……おい。今は走行中だぞ」
「美恵を連れて学校で待ってろ」
桐山は川田の学ランを掴むと、助手席のドアをあけ無理やり引きずり放り出した。
トラックはスピードを落さなかったので、バックミラーに映った川田はあっと言う間に小さくなっていった。
「お、おまえって奴は!」
なんだか川田が叫んでいたが、そんなことに構ってられない。
桐山は運転席に移ると、ハンドルを激しく回転させた。
トラックは、その場でクルンと180度回転。桐山はブレーキをかけず、アクセルを踏んだ。
追って来た周藤目掛けて、トラックは突っ込んでいった。
そして、トラックとバイクが正面衝突。爆発と共に炎上した。
「き……桐山ぁぁー!!」
【B組:残り3人】
【敵:残り2人】
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