「……あいつら、気づいてくれたかな」
役目を終えた発炎筒を片手に、七原はその場に座り込んでいた。
「……三村」
頼む。頼むから、無事でいてくれ。
オレが……いや、オレ達が助けに行くまで。
「…………!」
七原はハッとして顔を上げた。空耳か?エンジンの音が聞えた。
「あ、あれは!」
空耳じゃない!車だ!よかった、気づいてくれていたんだ!!
「おーい、ここだ!!」
七原は立ち上がると、両腕を広げて左右に大きくふった。
キツネ狩り―164―
「…………」
三村は身動き一つ出来なかった。全身系が麻痺したように硬直している。
ただ、額から頬にかけて伝わる汗がポトンと地面に落ちた。
二又の銛は、間に三村の首が挟まっている形で、倒木に突き刺さっている。
ほんの数ミリずれていたら、三村の頚動脈を傷つけていただろう。
皮膚一枚を傷つけたにとどまっているのは、幸運なのか、それとも敢えて、そう高尾が突き刺したからなのか。
どちらにしても三村は完全に動きを封じられている。
この体勢では反撃どころか逃げる事もできない。
まさにまな板の上の鯛。たださばかれるを待つことしか出来ない哀れな魚。
ずっと音がして銛が倒木から引き抜かれた。
三村は、すぐに起き上がろうとした。途端に体が宙に浮く。
高尾は体格は三村とほぼ同じ中背にもかかわらず、まるで大男が子供をにするように三村の掴みあげたのだ。
そして背中に衝撃が走り、三村は、そばにあった木の幹に逆さま状態で叩きつけられていた。
そのまま、ずずっと地面に落ちる。
胃液が逆流しそうなくらいの衝撃に、三村は思わず胸を押さえた。
見上げると、高尾が相変わらず何も映さない冷たい目で自分を見下ろしている。
「クソ!」
三村は、そばにあった木の枝を掴むと、殴りかかった。
高尾はスッと、それを紙一重で避けると、三村の手首を掴み、地面に向かって引っ張った。
三村の体勢が大きく崩れ、その勢いでさらに回転させれれる。
(……強い!)
こいつは銃の扱いや知識だけじゃない。生まれ持った身体能力だけじゃない。
どういう特訓をしたのかしらないが、身体中に格闘技の基本が染み付いている。
小さな力を加えるだけで、それを最大限の攻撃力に変えることもできる。
(いったん距離をとらないとダメだ)
接近戦では勝ち目がない。三村は走った。
走った途端に足元に何かが絡みつき、三村は大きくバランスを崩し転倒。
足首に両端に小石が撒きつけられたロープが絡まっている。
それは高尾が暇つぶしに作ったオモチャのような武器だった。
だが、三村は転倒した勢いで、傾斜を転がっていった。
何度目の爆発だろう。集落に何箇所か仕掛けた爆弾がまた爆発した。
爆発は火事を引き起こし、家々を燃やしながら炎を拡大させ、やがて次の爆弾に発火する。
これだけの大火事ならば、もう爆弾を必要とすることもなく、この集落を灼熱地獄と化すだろう。
逃げ場も、もうほとんど無い。顔を上げれば遠くに見えるのは火柱ばかりだ。
それでも三村は不安だった。
(こいつを……こいつを、あそこに連れて行かなければ……)
どんなに炎で囲っても、どれほど逃げ場を塞いでも不安は消えない。
完全に息の根を止めなければ。
三村は、脚に絡みついたロープを外すと再び走り出した。
(トラック……!)
道路に出ると、軽トラックが脇に横付けされていた。
この集落で爆弾を運ぶのに使っていたものだ。
ミッションなので動かしにくかかったが、以前に一度だけ叔父が教えてくれた事がある。
叔父の遺徳で、三村は何とか、それを動かす事ができたのだ。
もちろん、自動車学校の門をくぐったことのない中学生には、オートマチックのようにはいかなかったが。
三村は、運転席に飛び乗ると、キーを回した。
(もう少し……もう少しなんだ!)
トラックが猛発進した。後は、あいつが追いかけてくればいい。
三村はバックミラーを見た。高尾の姿が無かった。
(いない!どこに行った?!)
すでにギアはサードまで切り替わっている。三村はトップにしようとクラッチを踏んだ。
振り向いて、視線をバックミラーから背後に移した。
視野を広げても高尾の姿はなかった。
(一体、どこに?)
前方から、ガラスが割れる音が聞こえた。
三村は、まさかという信じられない気持ちのまま視線を前方に戻した。
だが戻しきる前に、胸元をつかまれ、そのまま引っ張れフロントガラスに上半身が激しくぶつかった。
「て、転校生……!」
高尾がいた。フロントガラスの向こう側にだ。
片手一つでトラックにつかまり、もう片方の手はフロントガラスを突き破って三村の胸元を掴んでいる。
走行中の車に飛びつくなんて、なんてムチャクチャな奴だ!!
三村は反射的にアクセルを踏んだ。スピードがグングンあがる。
それでも高尾は全く表情も体勢も崩さない。
それどころか、三村を外に引きずり出そうと、再び引き寄せた。
三村が再度フロントガラスに衝撃と共に接触。
その衝撃でフロントガラスは全面にヒビが入りだした。
「畜生!」
三村は、今度はブレーキを思いっきり踏んだ。これならどうだ!?
ダメだ。全然応えてない!!
さらに、三度、三村は引っ張られた。ガシャンと派手な音がしてフロントガラスが全体にヒビが。
もう一度衝撃を加えれば、もう三村と高尾を隔てているものは無くなる。
今度こそ、完全に粉々になって、三村は外に引きずり出されるだろう。
三村は慌ててギアをチェンジした。
こんな焦っているときに、スムーズに出来たのは奇跡だったかもしれない。
再び、トラックはスピードに乗った。加速だ!加速するしかない!!
道路標識がカーブを警告している。それでも三村はさらにスピードを上げた。
「どうする!?このまま、車と一緒に塀にぶつかるか!?」
トラックが歩道に乗り上げた。段差を無理やり乗り越えたことで、トラックが大きくバランスを崩す。
だが、スピードは落ちてない。その数メートル先にはブロック塀。
そこで初めて高尾の手が離れた。三村はドアを体当たりするかのようにあけると、外に転がり出た。
直後にトラックは塀に衝突。トラックが大破する音。
三村は振り返った。奴は!?
塀の上に降り立っていた。クソ!しつこい奴だ!!
大破したトラックからはガソリンが流れ出している。
「今度こそ逝ってもらうぜ!!」
三村はポケットからライターを取り出すと、点火して放り投げた。
道路に伏せた三村の背後から爆音がして、直後にトラックの部品がバラバラと落ちてきた。
「死んだか?!」
振り返った三村の目にはもくもくとあがる黒い炎が映った。
「奴はどこだ?」
「後ろだ」
「!!」
振り返る前に、背中を突き飛ばされ、三村はアスファルトの上に投げ出された。
「き、貴様……」
三村はゆっくりと頭だけ上げて、視線を後ろに向けた。
高尾は何事もなかったかのように平然と立って、相変わらず冷たい目でこちらを見ている。
「お、おまえ……不死身なのかよ」
「それは違うな」
ツカツカと高尾が近づいてきた。慌てて立ち上がる三村。
だが、立ち上がる前に、高尾の腕が首に伸びてきて、強い圧迫感が三村を襲った。
「……ぐ」
あっと言う間に呼吸が遮断され、さらに三村の体は高尾の腕一本で持ち上げられ、足は地面から離れている。
「オレは不死身ではない。もうすぐ死ぬ」
高尾が独り言のように、そう言ったが、今の三村の耳には全く届いてない。
「オレは不死身では無い。ただ敗北は許されない。それだけだ」
「じゃあ三村くんは、一人であいつと戦ってるの?」
「ああ、そうなんだ。オレも一緒に戦っていたんだが、あいつは……三村は……」
七原は悔しそうに唇をかんだ。
「オレを逃がす為に、自分が犠牲になったんだ……畜生!!」
「七原くん……」
「美恵さん、オレはダメな男だ……オレが、もう少し、しっかりしてたら三村は……」
シリアスモードな七原に、光子が非情ともいえる言葉を浴びせた。
「七原くん一人がしっかりしてたら勝てるほど楽な相手ならとっくにあたしがやってるわよ」
「……そ、相馬?」
「うぬぼれないでよ。あんた一人で戦局が左右されるとでも思ってるわけ?
これだから苦労知らずのくせに正義感だけは人一倍強い奴は嫌いなのよ」
「そこまで言う事ないだろう!オレはただ三村の親友として……」
「勘違いしないでよ。あたしはバカにしているわけでも罵ってるわけでもないわ。
そんな小さなことに運命が左右されるされるなんて信じるほど柔な人生歩んでないだけよ」
七原は口をつぐんだ。いつもの、おふざけ半分の光子ではない。
本当に人生の辛酸を知り尽くした人間がそこにはいた。
「相馬の言うとおりだ。七原、おまえ一人が頑張ったところで、結局同じだっただろう。
だから、自分のせいだなんて、くだらない考えおこして悩むのは今回で最後にしておけ」
「……川田」
そうだ。確かに、今は自分自身に愚痴を言っている暇は無い。
「三村を助けに行ってくれるんだろう?なあ川田、そうだろう?」
それから七原は桐山を見た。
「桐山、そうだと言ってくれよ。オレには三村を助ける事はできない。
でも、おまえなら……おまえと川田なら、それが出来るはずだ!
頼むから、三村を助けてやってくれ。一生恩に着るから、だから!」
この状況で、今もなお、無口でいる桐山に変わって、川田が答えた。
「七原、正直に言うと、オレは三村のことはあきらめたほうがいいと進言したんだ」
「川田!?」
「オレは最初に三村を止めた。それに対して命を捨てるといったのは三村だ。
だから、その覚悟をオレは認めた。その代わりに、いざというとき手も貸さないとも言った。
それを最後まで貫くつもりだったんだ。だが、このお嬢さんがな」
川田は苦笑しながら美恵を見詰めた。
「何も知らなかったお嬢さんが、三村の作戦を聞いて、あいつを見殺しにしたくないと言ったんだ。
そうしたら桐山は、お嬢さんの願いなら助けてやってもいい、そう言ったんだよ」
七原は信じられないという表情で桐山を見た。
「感謝するんだな。その、お嬢さんに。何より、桐山に」
「あ、ああ……ありがとう美恵さん、桐山。それに川田……」
感極まって涙ぐみ七原の背中に衝撃が走った。体がくの字になって、そのまま前のめりに転倒。
「ちょっと、あたしにはお礼いわないの?あたしだってイヤイヤながら賛成してやったのよ」
「そ、相馬……」
「とにかく、話が決まったなら、さっさと出発よ。
あんまり、いらいらさせないでよね。じゃないと三村くん救出の話は取り消すわよ」
「わ、わかったよ」
「じゃあ、さっさと行きましょ。まだ生きていればいいけどね」
「……ぐっ」
三村の顔色が変色してきた。
(……息が……でき……っ)
三村の首にかかる高尾の手の力はますます大きくなっていった。
殺されようとしている者、殺そうとしている者、その構図だけが、炎をバックに一枚の絵となっていた。
ふいに高尾は僅かに眉を動かした。
苦痛に歪んでいただけの三村の口の端が僅かに上がったからだ。
(――こいつ、笑っている)
高尾は、三村を投げ飛ばした。
三村は数メートル先の鉄製の垣根に衝突して地面に落ちた。
「何を笑っている?」
「……おまえをここに連れてくることがオレの目的だった」
「……」
「最初から、おまえを倒せるなんて甘い考えはもっていないさ。
サードマンはそんな馬鹿な男じゃないんでね。だが……道連れにならできる。
全て計算した。いくら理数系は得意とはいえお勉強大嫌いなオレが必死になってやったんだ」
高尾は周囲を見渡した。炎が燃え盛っているだけで何の変化も無い。
「……けど計算通りにはなかなかいかないもんでな。
だから焦ったよ。全てが水泡に帰すと、そう思った」
「…………」
「やっと……オレの最後の仕掛けが発動する」
「――河口か」
この集落の中央を流れる川、その川に添って邸宅や建物は並んでいる。
今は空に向かって伸びている炎。その炎の向きを変えるものが来る。
三村が、町島の役場の記録を調べて、たまたま知った、この島の自然現象。
この集落の河口は、毎日定時刻に、海の方向から逆風が吹く――。
「……ち、もう気づいたのかよ」
「けど、もう遅いんだよ!!」
その時、一陣の風が海から吹き抜けけ、炎が絡み合って、横倒しに燃え上がった。
三村は、最後の力を振り絞って、近くの側溝に転がり込んだ。
だが、三村は確かにみた。猛り狂う炎が高尾を襲うのを。
逃げ場は無い。どこにも逃げ場などないはずだ!
そして炎は、三村が用意した最後の爆弾に引火した。
巧妙に隠してあったから、爆弾の存在は高尾も気付いてなかったはずだ。
炎の影響が出にくい開けた場所に設置した。
しかし、この逆風によって地面を猛スピードで這った炎により立待ち引火。
直後――特製爆弾は、轟音と共に爆発した。
「桐山くん、あれ!」
美恵は、思わず窓を開けて上半身乗り出した。
「……今までの爆発とは桁違いだな。それに、もう一つ気になるものが立ちのばった」
「桐山、おまえも見えたのか?」
「ああ、一瞬だったが、まるで噴水のようなものが炎の中から出てきた。
見ろ、その証拠に、あの辺りだけ、煙の色が違う」
「とにかく、あそこで何かがあったことだけは確かだな。近づくのは危険だ」
「オレに考えがある」
(……叔父さん……郁美……天瀬……)
側溝に飛び込んだおかげで、直撃を免れたとはいえ、三村の肉体は限界だった。
四肢のあちこちから痛み……そして焦げたような臭い。
何箇所も重度の火傷ができ、それが三村を苦しめた。
だが、その苦痛も遠のいていく。代わりに、やけに体が冷たくなっていくのを感じた。
熱いはずなのに、冷たくなっていく……。
(……これで終わりかよ)
足音が聞える。いや、足音かどうかも聞き分けられない。
(……何だ……あの音は?)
見上げた。人影のようなものが瞳にぼやっと映った。
(……何だ?)
何かが崩れる音。そして火の粉。それらに紛れて影かどうかもわからなくなってきた。
(……目が霞む)
その時だった。今度は、はっきりと耳に聞えた。
「三村!!」
その瞬間、三村は意識を手離した――。
……くん……三村くん……。
(……誰だ。とても懐かしいような気がする)
……しっかりして、三村くん……。
(優しい声だ……オレは、この声をよく知っていた……ような気がする)
「死なないで三村くん!目を覚まして!!」
あの世への列車に乗りかけていた三村は、意識を覚醒させた。
瞳に美恵が映っている。それだけで三村は微笑んだ。
「……ありがたいな。天使がいるってことは、ここは天国かよ。
オレはてっきり、ろくなところには……行けないと思ってた……」
「何、言ってるんだよ三村!!おまえ、まだ死んでないぞ!!
生きてる、おまえは、まだ生きてるんだよ三村!!」
声のするほうに、ゆっくりと右側に振り向くと七原がくしゃくしゃの顔で泣いていた。
「……何だよ……おまえがいるってことは……ここは……」
「ああ、まだ、あの世じゃないぜ三村」
三村は、今度は左側を見た。川田が方膝をついた姿勢で三村を覗き込んでいた。
「川田が……川田と桐山が、おまえを、あの炎の中から助けて出してくれたんだよ」
七原は、まだ泣いていた。
「……そうか……川田……桐山……」
声はまだでる。それまでに確認しておくことが一つある。
「あいつ……は?」
「おい三村、喋るなよ」
七原は制止しようとしたが、三村はそれだけは確かめる必要があった。
「あいつ……転校生の……遺体……の……」
川田と桐山は、お互いの顔を見合わせた。そして、川田が桐山に何か合図を送った。
それは、『おまえは黙ってろ。オレが話す』というジェスチャーだったが、目が霞んでいる三村には見えなかった。
「ああ、焼け焦げた死体があった」
「……本当……か?」
「嘘を言って何になる?三村、おまえはやったんだよ。あの転校生に勝ったんだ」
「……そうか……やったのか……」
良かった……そう、言って三村は目を閉じた。
もう冷たいという感覚すら、三村の肉体には残ってなかった。
「三村くん、しっかりして!!」
それでも、一つだけ、神様が最後に残してくれたものがあったらしい。
「……温かいな」
「三村くん?」
美恵が握ってくれている左手だけは……とても、温かかった。
三村は、最後の力を振り絞って、握り返した。
「……桐山」
もう、ほとんど意識は無かった。それでも、三村には最後にどうしても、これだけは言っておきたいことがあった。
「何だ?」
「……今ここで誓え」
その声は、かすかではあったが、強い口調だった。
「誓え……この先、何があっても……」
三村は、もう一度、美恵と繋がれている左手に力を込めた。
「生涯、必ず天瀬を守り抜くと」
「三村」
『傷は浅いぞ、しっかりしろ』そんな陳腐な台詞、川田は言えなかった。
ただ、「安心しろ、おまえの願いは、きっと叶えられる」としか言えなかった。
「三村くんがお願いするまでもなく桐山くんは最初からそのつもりよ」
『だから、安心しないさよ』、そんな優しい台詞、光子は言わなかった。
「そうだよ。三村、だから……だから……」
七原は、それ以上、三村には何も言えなかった。
ただ、後ろを振り返って、桐山に何か発言を求める視線を送った。
三村が最後に答を望んでいるのは自分ではない、桐山だ。七原もそれだけはわかった。
だから、必死になって、桐山の袖を引きながら、桐山にしか聞こえないくらい小さい声で言った。
「桐山、おまえも何か言ってやれ」
「何をだ?」
「何でもいい。三村が喜ぶ言葉だよ」
「そうか」
桐山は、相変わらず無表情で三村の、すぐそばまで来て、その場に片膝をついた。
「三村、耳を貸せ」
そして、三村に何か舌打ちした。
その時、もう二度と開けられることなど無いと思われた三村の目が開いた。
信じられない、そんな視線で桐山を見詰めた。
ただ――見詰めた。
その瞳は今までの朦朧としたものではない、はっきりとしたものだった。
「桐山……おまえ」
三村の表情は、信じられないというものから、徐々に変化していった。
半分、嬉しそうな――。
半分、悔しそうな――。
そんな、不思議な表情だった。
そして――。
「――嘘つきめ」
それが、最後の言葉だった――。
美恵の両手の中で、握り返したはずの三村の左手が、スッと、その力を緩めた。
最後の表情は、サードマン独特の、あの笑みだった――。
男子19番・三村信史、死亡――。
【B組:残り5人】
【敵:残り2人】
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