美恵は科学省に呼び出された。そこには、やはり呼び出された秀明がいた。
「あなたもなの?何の用かしら?」
「さあな。すぐにわかるだろう」
やがて、長官宇佐美が現れた。そして言った。
「おまえたちも大きくなったな。生まれたのが昨日のことのようだ」
つまらない思い出話から始まった。
「秀明、美恵の相手はおまえに決定した。晃司のようなパーフェクトチャイルドを期待しているぞ。
善は急げだ。15歳になったら同じ部屋に住め。
まあ、おまえたちが今すぐにというのなら、それでもかまわないぞ」
途端に美恵はカッとなって異を唱えた。
「ふざけないで!私たちは競走馬じゃないわ!!」
「わがままほざくな!!男に生まれなかったおまえが悪いんだろう!!
何のために、今まで生かしてやったと思っているんだ!!
とにかく、今日からおまえたちはパートナーだ。これも任務なんだから嫌とは言わせんぞ!!」
宇佐美は怒鳴り散らして部屋を後にした。後には秀明と美恵が残された。
「……秀明」
しばらくして美恵が口を開いた。
「なんだ?」
「……どうして何も言わなかったの?」
「何がだ?」
「他人事じゃない、あなたのことでもあるのよ!どうして黙っていたの?自分の意志はないの!?」
「オレが相手では不満なのか?」
「そういう問題じゃないわ!!」
美恵はとても悔しそうに、そして悲しそうな顔をしていた。
「お願いだから関係ないような顔はしないで。あなただって当事者なのよ。お願いだから……」
美恵は目頭を抑えた。
「お願いだから何か言ってよ」
「…………」
秀明は考えた。何か言えと言われても何を言ったらいいのかわからない。
少し考えてみた。そして、こう言った。
「美恵、結婚おめでとう」
五分ほどしてから志郎がやってきた。
「秀明、何かあったのか?さっき廊下で美恵とすれ違ったけど、美恵怒ってたぞ」
「さあな、女の気持ちはわからない」
Solitary Island―99―
「……オレは聞いていないぞ」
やっとのことで徹がそれだけ言った。
「当たり前だ。オレは教えた覚えはない」
「ふざけるなっ!!」
徹は飛び掛ると秀明の襟首を掴んだ。
「どういうことだ!?」
「おまえならわかるだろう?上が決めたことだ」
「…………」
徹はこれ以上ないくらい恐ろしい表情をしていた。
「……抱いたのか?」
「何をだ?」
「とぼけるな!美恵とそういう関係なのかと聞いているんだ!!」
「いや、まだだが」
「……そうか。命拾いしたな」
徹は今だ興奮状態だったが、かなり冷静さを取り戻した。
「だったら話は早い。戻ったら上に辞退を申し込め。
そして、こう言うんだ。『後任には海軍の佐伯徹を推薦する』と」
「どうして、そこでおまえがでてくるんだ?」
「いいから、そう言うんだよ!!そうすれば何の問題もないんだ!!」
「上はおまえでは承知しない」
「……なんだと?」
「おまえも候補に挙がらなかったわけではいない。
だが、すぐに却下された。おまえは母方の血筋がいいとは言えない。
隔世遺伝で、その血が色濃く現れないと限らない。それが上の判断だ」
「…………秀明、オレをそこまで侮辱するのかい?」
あんな……あんな女の為に。どれだけ手柄を立てようと、どれだけ彼女を愛していようと。
それでもあの女の腹から生まれたという、ただそれだけでオレは色眼鏡で見られるのか?
「おまえだけじゃない。他の連中もそうだ。例えば直人や俊彦。それに雅信だ。
孤児で親がわからない以上、すぐに却下された。
科学省は三代先にまでさかのぼって結論を下すからな。
だから、親の代から科学省で生まれ育ったオレがやはり適任だということになった。
ただ、それだけだ。おまえが気にすることはない」
「言ってくれるじゃないか……自分は完璧だとでも言いたいのかい?」
「完璧とは言わないが、科学省にとってはおまえより上だ。そう判断したと容易に推察できるが」
「……今ほど君を憎いと思ったことはないよ」
「そうか」
徹はワナワナと震えていたが秀明は全く気にしてなかった。
それから秀明は他の連中にも言った。
「そういうことだから、もうおまえたちも美恵にはかまわないでいいんだぞ。
美恵はオレの妻だ。よって美恵はオレが守る。
おまえたちが気にかけてやる必要は無いんだ」
秀明には全く悪気は無かったが、その言葉は貴弘たちにとって悪意のあるものに感じた。
もっとも交信機の向こう側にいる連中にはさらにそう感じた事だろう。
「……どういうことだ?……氷室隼人!話が違うぞ!!」
雅信は隼人に噛み付いた。
「貴様はあの時になんて言った!?美恵は将来オレのものになると言ったはずだっ!!
だから、オレは美恵としばらく距離を置いていたんだぞ!!」
「オレはおまえのものになるとは言ってない。おまえも候補に挙がっているといっただけのつもりだ」
だが……と、隼人は続いた。
「だが確かにオレは嘘をついた。候補に挙がっていたのは事実だが、おまえには最初から可能性はなかった。
そのことは、あの時点でわかっていたんだ」
雅信は半狂乱にはって隼人に詰め寄った。
「貴様は嘘つきだ!!」
「ああ、そう思ってくれて結構だ」
俊彦が慌てて雅信を羽交い絞めにして隼人から引き離した。
「よせよ雅信!隼人を責めたって!!」
「離せ瀬名俊彦!!氷室隼人、貴様は知っていたのかっ!?」
「ああ知っていた。おまえたちよりずっと早く。おまえたちが美恵と初めて出会う前から知っていたんだ」
雅信の表情がさらに歪んだ。怒りで。
「加えて言えば、秘密にしておけと秀明や晃司に進言したのはオレだ。
おまえや徹が事実を知ったら何をしでかすかわからなかったからな。だから黙っておけと言ったんだ」
「なんだと隼人っ!てめえ、オレをバカにしてたのかっ!!」
突然、勇二が怒鳴りだした。ずっと状況を把握できなくて固まっていたがやっと理解したらしい。
その途端に頭の中が沸騰したのだ。
「ずっと知っていて、黙っていやがっただと!?てめえ、オレを欺いて影でほくそ笑んでいやがったのかっ!?
どういうことだ、弁解くらい言ってみやがれっ!!」
「おまえに言い訳するつもりはない」
「なんだと!?どこまでオレをコケにすれば気が済むんだっ!!」
「おまえは元々美恵のことは嫌っていただろう?
だから、真実を語ろうと黙っていようと、おまえにはどうでもいいはずだ」
勇二はグッと唇を噛んだ。
「それとも、あれだけ美恵に冷たい態度をとっておきながら実は惚れていたのか?」
「そ、そんなわけないだろう!!誰が、あんな女っ!!」
「そうか、だったら問題はないな」
「オレはただ……てめえがオレを騙していた事が頭にくるだけなんだ!!」
「オレが謝れば気が済むのか?だったら言ってやろう。隠していて済まなかったな」
そんな言葉で納得できる連中ではなかったが、隼人は「少し休む」と部屋を後にした。
その様子を一部始終見ていた晶も「オレもしばらく席をはずす」と部屋を出た。
「隼人」
後ろから晶に声を掛けられ隼人は立ち止まった。
もっとも振り向こうとはしなかったが。
「おまえは、ずっと知っていたと言っていたな」
「ああ、知っていたさ。もう、ずっと前から……秀明に聞いていた」
「おまえはいつも美恵を何かと気にかけてやっていた。
だが、いつも意識的に距離をとっていたな。オレにはそれがわからなかった。
オレはおまえは美恵を特別に思っていると感じていた。
どうなんだ、オレの勘違いなのか?実際のところ美恵のことをどう思っているんだ?」
「……秀明は」
隼人は相変わらず振り向かずに言った。
「秀明は戦友だ。何度も任務で組んで来た。戦場でも何度も助けてもらったことがある。
だからオレは美恵だけは絶対に女としては見ていけないと心に決めていた」
秀明に紹介されて親しくなって、そして知った事実だった。
その時に決めた。自分は一歩距離をおいて秀明と美恵を見守っていこうと。
「たとえ、どんなことがあっても美恵だけは恋愛対象にはしない。
世界中の女の誰よりもだ。だから、おまえの想像は思い違いだ」
「そうか。損な性分だな、おまえは」
「……お互い様だ」
「とにかく話はここまでだ。少し一人になりたい」
秀明は今だ興奮状態の徹たちを無視して席をたとうとした。
「まて秀明、まだ話は終わってない!!」
「……あんまり騒ぐと美恵が起きるぞ」
徹は声量をさげ「話は終わってないぞ」と再度言った。
「そんなに話がしたければ全てが終わってからいくらでもしてやる。今は静かにしておいてくれ。美恵のためだ」
『美恵のため』その言葉に誰もが口をつぐんだ。
「もう一つ言っておくが、美恵が科学省に帰るのは卒業してからだ。
それまではオレは特に口を出そうとは思ってない。
度を越えた付き合いをしなければ咎めない。だから自由にしてくれ。それでいいだろう」
「……随分と余裕じゃないか」
「そうか?」
秀明は席をたつと「とにかく話は後にしてくれ。疲れているんだ」と部屋を出て行ってしまった。
徹たちがなおもついてこようとしたので一言言ってやった。
「オレよりも美恵のほうが疲労している。疲労というより衰弱だな」
そう言った途端、「後できっちり話をしてもらうからな」と行ってくれた。
秀明はやっと一人になれたと、適当な休憩室になれる部屋はないかと廊下を歩いた。
「堀川」
「なんだ桐山」
なんだ、一人だけまだついてきたのか。
「なんの用だ?」
「さっきの話だ。詳しく聞かせてくれないか?」
「なぜ知りたがる?」
「よくわからないんだ?」
これには秀明も少し眉を寄せた。
「だが、なぜかうずくんだ。天瀬がおまえのものになると聞いただけで」
「……黙れ」
秀明が突然制した。
「どうした?」
「……何かある」
秀明は廊下の一番奥にある部屋をじっと睨んだ。
「……行き止まりか」
ドアを溶接している。どうやら、ここに立てこもって戦ったようだな。
瞬は地図を広げた。
「随分遠回りになるな……仕方ないか」
しばらく休憩しよう。その場に座り込んだ。
(自分達が作り上げた化け物たちに襲われてこの様か……自業自得とはいえ憐れな結末だったな)
それから学生服のポケットから生徒手帳を取り出した。
生徒手帳なんかを取り出して校則をみるのが目的ではない。
その中に挟んである一枚の紙。四つ折りにしたA4サイズよりやや小さめの紙。
暇な時間があるとそれをよく眺めていた。
カラーコピーで、写真とその人物の経歴が記されている。
(……美恵)
その中に写っている美恵はどこか悲しそうだった。
コレを渡されたとき、それが何なのか気になったことを覚えている。
もしかして攻介が死の間際にいっていた事件が関わっているのか?
(オレには関係ないことだが……)
科学省に復讐と言っても二年前までその方法がわからなかった。
敵となるⅩシリーズの情報は軍に入らなければ手に入れることは出来ない。
だが、軍に入ることはできない。入隊資格の一つであるDNA提供に応じられないからだ。
もしDNAを採取されたらすぐに正体がばれてしまう。
軍になるべく近づくことなく、何とか科学省に接近しなければならない。
そう考えていたとき、あの女に出会ったんだ――。
――二年前――
「……誰だ貴様たちは」
スラム街の路地裏で囲まれた。よくあることだが、だがいつもと決定的に違う事がある。
それは囲んできたのはチンピラではなく黒いスーツに、黒メガネでバッチリ決めた連中だったのだ。
瞬時に政府の特殊機関の連中だと思った。
(まさかオレの正体を知ったのか?)
だったらまずいな……瞬は身構えた。
「貴様らどこの所属だ?」
それが一番重要だった。どこの部署だろうが科学省でないことだけは祈った。
「!」
背後からカツンカツンと足音。
特徴的な足音で女とわかった。ハイヒールが奏でる音だったからだ。
「早乙女瞬……いいえ、本名は天瀬瞬くんだったかしら?」
その名を聞いた瞬間、瞬の表情が一変した。
「おまえ誰なんだ?」
「そう怖い顔しないでちょうだい。安心して、私はあなたの敵じゃないわ。
むしろあなたの出方次第では味方になるかもしれないのよ」
味方……もっとも信用できない言葉。
「何が狙いだ?」
「あなたとは共通の敵がいるの。連中を皆殺しにしてほしい、ただそれだけ」
共通の敵。その言葉に初めて瞬は振り向いた。
「……何者だ?」
女は赤いハイヒールに、やはり赤いスーツを身に纏っていた。
髪の毛はアップされ、美人ではあったが化粧が濃い。年齢は40歳前後だろうか?
だが周囲の男達の様子からただの人間じゃないということだけはわかった。
「ついてきて頂戴。安心して、あなたのことを科学省に売るつもりはなくてよ。
私たちは科学省の管轄の人間ではないから、そんな義理もないわ。
いえ……むしろ科学省を憎んでいる。あなた以上にね」
話を聞こうと思ったのは、その女の目の奥に激しい憎しみを感じたからだ。
本気で科学省を憎んでいる。もしかした自分よりもはるかにその憎しみは深いかも知れない。
そのくらい鬼気迫った感情がそこにはあった。
瞬は女についていき、黒い高級車に乗せられた。
「悪く思わないでちょうだい」
黒い目隠しを渡された。まあ当然だろう。瞬は黙って目隠しをした。
そして二時間もたった頃、ある屋敷に到着した。
「私が個人で持っている別荘よ」
その割には政府の人間としか思えない連中が周囲の警護に当たっている。
どうやら、この女は政府内においてかなり重い地位にあるようだ。
女は「こっちよ」と瞬を案内した。
そして、ある部屋に着いた。部屋の中では男が一人おろおろして立っている。
瞬の姿を見た途端、女に近づいて「華子、本気なのか。このことが上にばれたら……」と小声で話しかけてきた。
「……上がなんだというのかしら?」
「科学省を……い、いや……あらゆる軍部を敵にまわすことになるんだぞ」
途端に、女が男を殴った。
「それがどうしたのよ!!連中はあの子を殺したのよっ!!
それとも、あなたはこのまま黙って指をくわえてみているつもりだったとおっしゃるの?!」
「……し、しかし……確かに私も仇はとってやりたいが」
「あなたがなんと言おうと私はあの子の無念を晴らしてあげるわ。
ええ……このままで済ましてなるものですか……。絶対に……絶対に、このままには……。
あの子が受けた理不尽な仕打ちを何倍にも返してやるわ……」
瞬には事情がさっぱりわからなかった。
だが、二人のやりとりから、この二人が夫婦だということはわかった。
そして『あの子』……どうやら二人の子供のことらしい。
その仇をとるために自分を利用しようとしているらしいと思った。
「瞬くん、そこに座って頂戴」
瞬がソファに座ると女は書類をテーブルの上に投げ捨てた。
「あなたが欲しがっていたものよ」
それを手に取り表紙をめくった。そして凍りついた。
「……晃司」
幼い頃の写真は見たことがある。でも、それだけだ。後は何も知らない。
幼い頃の面影が、その写真の中の男にはあった。
「……秀明……」
晃司だけではない。秀明もだ。
「……どういうことだ」
「本当なら……この手で八つ裂きにしてやりたいわ。
でも私の立場上それは出来ない。
だったら裏で手を回すしかないのよ。理解してくれて?」
「……なぜオレに?」
「憎んでいるんでしょう?だったら……」
女はキッと瞬を射抜くように見詰めた。
「殺してちょうだい、その二人を!!
いいえ、そいつらだけじゃないない!そのクズたちの仲間も全員!!」
この女は本気だ。本気で殺そうとしている。
しかもⅩシリーズだけじゃない。周藤晶、鳴海雅信、佐伯徹、蛯名攻介、瀬名俊彦、氷室隼人。
晃司と秀明以外に、その6人の資料も詳しく載っている。
「……なぜだ?」
「あなたの戸籍はこちらで用意するわ。あなたが欲しがっている情報も全て私がそろえてあげる。
だから……だから、こいつらを皆殺しにしてちょうだい!!」
「オレのターゲットはⅩシリーズだけだ」
他の6人は見たこともない連中だが『第一級特別選抜兵士』だというではないか。
ただでさえ厄介な連中を相手に戦わなければいけないのに。
なぜ、こんな見たこともない連中を相手にしなければいけないんだ?
二人でさえ厄介なのに、八人なんて無理だ。
「安心してちょうだい。そいつらにはアキレス腱があるのよ」
「アキレス腱?」
瞬はページをめくった。
「……美恵」
忘れるはずがない。幼い頃の面影がある。
「この女よ!」
女は憎憎しげに叫んだ。
「この女!……この女が全ての元凶なのよ!!」
女は感情を抑えるのがやっとのようだった。
「この女の情報はいくらでも用意できるわ。社会勉強の一環で民間の中学校に通う事になっている。
こんな女が人並みの生活しようだなんて……笑わせるわ!!」
「…………」
他の連中はともかく美恵の悪口だけは聞いていていいものではなかった。
「あなたは先回りして、この女より早くその学校に転校するのよ。
あなたの素性を隠し、過去の経歴は全て私が作成してあげるわ。
誰もあなたを怪しむ人間はいない。あなたは簡単にこの女に近づけることが出来るのよ。どう?」
「…………」
この女は信用できなかったが、それは瞬にとっても悪い話ではなかった。
科学省を欺く為の仮の戸籍、仮の経歴、そして軍部の情報。
瞬が欲しいものをこの女は全て提供するというのだ。
「……だが何の為に?」
「こいつらは……こいつらは私の可愛い一人息子を殺したのよっ!!
しかも汚い手を使ってテロリストの仕業に見せかけてね!!
でも私は国防省の特務機関の人間。騙されたりはしなかったわ。
あなたと私の復讐は完全に一致している。だから手を貸すのよ。
こいつらは卑怯な手段を使って自分達の名前が公にならないように細工した。だから私は表立って動く事ができない」
……そうか。だから殺し屋を使うしかない。
しかし、プロの殺し屋を使うとまずい。政府の人間が殺し屋とつるむと厄介だから。
だから別の人間を殺し屋に仕立てる必要があった。その殺し屋がオレというわけか。
「この女が私の息子に言い寄って、それを逆恨みしたこいつらが息子を殺したのよっ!!」
「…………」
「冷酷非情な女だからせいぜい気をつけたほうがいいわよ」
冷酷非情な女……か。
「返事は?」
返事?どうせNOといえばドアの外で待機している連中が雪崩れ込んできて発砲だろう。
でも断る理由もないな。
「……わかった。あんたの話に乗ろう」
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