中学校生活最後の、楽しい楽しいイベント、修学旅行。
だが------一変にして、それは崩れてしまう。
「寒いね、和雄…」
「あぁ…」
私達は、修学旅行でスキーに来ていた。
彼氏の和雄やみんなで楽しい楽しい修学旅行、のはずだったが-----。
「和雄ー!ちょっとこっち来てw」
「なんだ?」
「ほらw キタキツネw」
「キタキツネがどうした?」
「可愛いじゃん~」
「………」
月岡(ほら桐山君、何かいうのよ!!)
沼井(ボスと天瀬
が仲良くしてるはあんまり面白くないな…)
笹川(やっぱ天瀬
可愛い…w)
黒長(なんで充達が出てくるんだよ、天瀬
とボスだけで良いのに…)
「ね、ほら、可愛いでしょ?」
「………」
「可愛くないの(グスン)?」
「美恵
の方が可愛い…」
「か、和雄…///」
月岡(よしっ、桐山君、それでOKよ☆)
沼井(ボスと変わりてェ…)
笹川(ボスも意外とキザなこというんですね、オレでもいわないのに)
黒長(ボスはお前と違って頭良いからいわないんだよ)
笹川(ンだとぉ?! もう1回いってみろよ、この無能!)
黒長(お前こそもう1回いってみろよ、このヤリチンが!)
月岡(こらこら、目でケンカしない!まわりが恐がってるじゃない)
黒笹((…お前の方がこえーよ))
月岡(…あんたたち、何かいった?)
黒笹((い、いえ…汗))
と、穏やかだった(?)、そのとき時だった。
ゲレンデの上の方から雪崩が落ちてきて-----。
「キャァァァ!!!」
「美恵
!!」
「ボス、天瀬
!!」
美恵
が、雪崩に飲まれてしまったのだ、そして------。
「寒いね、和雄…」
「あぁ…」
こうなってしまったのだ。
「寒いね」
「あぁ、寒いな」
「恐いよ…(泣)」
しまいには泣き出してしまった美恵
。
その時------
「和雄…///」
「お前が恐いときは、いつでも守るから。オレが一生、守るから。
だから…泣かないでくれ。オレは、お前が泣いたらどうしたらいいか分からなくなるんだ」
桐山が抱きしめながら、優しい声音で囁いてくれた。
いつもより、優しい表情だった。
美恵
は、顔を赤くして、抱きしめられたままだった。
「オレはお前が…好きだ」
「私も…私も、和雄が大好きっ」
今度の涙は、さっきと意味が違った。
本当に本当に…嬉しかった。
「和雄…愛してるよ」
「オレも愛してる」
熱いハグの次は…熱いキスw
------と、ラブラブな、その時だった。
「お~い!! ボス、天瀬
~!!!」
「大丈夫~?!」
充と月岡と笹川と黒長の桐ファミ(桐山抜き)のメンバーだった。
とても心配していたようだ、かなり急ぎ足で駆けてきた。
「ボス、大丈夫っスか?」
「天瀬
、寒かっただろうな…オレが温めっ、ゲフッ!!!」
「…おい、笹川。美恵
はオレが守るって決めたんだ」
「か、和雄…///」
「ずっと一緒だぞ」
「…うん!」
充達は、あまりの2人のラブラブぶりに唖然とし、そして失恋の哀しみで突っ立っていた。
だが、ここにほくそ笑む者が1人…。
フフ、桐山君ったら、私達が居ない間に何かしたみたいね♪
まぁ、2人もいたことだし、私は三村君を誘って来よっと♪
美恵
と桐山はメデタシメデタシ、そして哀れ…三村。
『Cherry』の桜桃さまから、キツネ狩り連載100回記念にと頂きました。
桐山とヒロイン雪山遭難ハッピーエンド編です(なんじゃそれはぁ!!)
まあ、とにかく桐山との甘々の夢が見たかったので書いてもらったというわけです。
ムフフフフ……(すみません、壊れてます(汗))
ラブラブの二人もいいけど、最後のヅキの一言もかなりいいです。
三村には恐怖でしょうが(笑)
桜桃さま、素敵な作品ありがとうございました。