ああ 今宵もその笑顔に 私は酔いしれる



笑顔



何の日でもないのにあなたは部屋に上がった瞬間私を性急に求めてくる。
私を押し倒して、馬乗りになって、そしてあなたは微笑み、耳もとで囁く。

繭子、愛してる・・・」

いつも何回言っても笑ってくれないのに。
"笑って、ねぇ、笑って"・・・何回も言ってるのに。
いつもは笑ってくれないのに、こういう時だけ笑う。
だから--たまにしかあなたの笑顔は見ないから、いつも以上にドキッとする。
その美しい顔に、爽やかな、小悪魔的な笑顔を浮かべられたら。
挙げ句の果てに、耳もとで囁かれたら。
・・・私は体の奥底が熱くなるのを感じた。

「ふぁっ・・・」

私が甘い声をあげると、またもや嬉しそうに唇の端を釣り上げる。

「声だけで感じちゃってるの?・・・淫乱女」

和雄のひどい言葉に、私の目には涙が滲む。
そんな私の反応に、余計に和雄は欲情する。

「・・・そんな反応するから虐めたくなるんだよ」

和雄はそういうけど、私自身虐められていると言う自覚はない。
どんなにひどい言葉でも、愛しい和雄のものだから、どことなく嬉しく感じてしまう。

「まぁ、それでも悲しくはないんだろうね。嬉しそうな顔してる」

あぁ、やっぱりあなたには何でも分かってしまうのね。
私が上を見上げると、やっぱりあなたは笑ってる。いつもは全然笑わないのに。
今から私を抱ける、それをとても喜んでるみたい。目がキラキラ輝いてる。

繭子・・・愛してるよ」

再びそう私の耳もとで囁き、私に優しく口付けをした。
初めは唇を重ねるだけのものを、そして深いものを。
そしてあなたは私の口内を貪りながらブラウスのボタンを1つずつ外していった。
ああ 今宵もその笑顔に 私は酔いしれる。






+++++++++++++++++++

いちごあめの苺姫さまから頂きました。
と、いうかフリー作品を強奪してきました。
個人的に感想言わせて貰いますと…………。
続きがメチャクチャみたいです!!
すみません。腐ってます。
でも、でも!!……ああ、すでに妄想が。
桐山なら何してもOKです。
天才ですから(……って、関係ないだろ)

こんな私ですが、どうかこれからもよろしくお願いします。
苺姫さま、本当にありがとうございました。


BACK