月と太陽~閑話~
2月14日SS(薫編)
「やあ、朔夜! 今日もキレイだね」
「(ご機嫌?)嬉しそうだね、薫。何か良いことでもあった?」
「ふふ、まあね。 今日は何の日か知ってるかい?」
「え? えーと…………ああ、秀明から聞いたよ」
「へぇ、秀明が教えるとは意外だね(ていうか知ってたんだ)」
「うん。いっぱい教わったよ」
「………………いっぱい?」
「うん♪ 今日は、煮干しの日!!!!!」
「はっ?」
「あとね、ネクタイの日で、ひよこの日で、それから741年に聖武天皇が国分寺・国分尼寺建立の詔を………」
「…………………………………………………」
「………1779年
ジェームズ・クックが第3回航海中にハワイで……………」
「……………(ジェームズ・クックって誰だよ)」
「1920年
ソ連でコルホーズ(集団農場)制度が……」
「朔夜」
「なに?」
「バレンタインはともかく、誕生日は?」
「誕生日って誰か誕生日なの?」
「 !」
「…………………………?」
「悪いね朔夜、予定が出来たから失礼するよ」
「(……出来た?)うん、じゃあまた後でね」
駆け出す薫。
「バレンタインの虐殺は1929年だよね。なにか間違ったのかな……?」
IN秀明の部屋。
「秀明!もっとためになる事を教えておくんだね!」
「イキナリ入ってきて訳わかんねぇこと叫んでんじゃねぇよ!」
「なんのことだ?」
「朔夜だよ!ネクタイだかひよこだか知らないけど、今日はそんな日じゃないだろう!」
「?一通りの記念日は教えたはずだが?」
「肝心の誕生日が抜けてるだろ!!!」
「誕生日?生まれた日のどこが記念日なんだ?」
「いいかい、誕生日って言うのは……」
薫、誕生日について語る(30分経過)
「そうか、誕生日が特別な日であることは理解した。朔夜にはまた教えておこう」
「そうしてくれるかい」
数日後、2月14日生まれの偉人の名を覚えた朔夜だった。
結局、自分の誕生日であると朔夜が知ることは無かったのだと薫が知るのは来年の2月14日・・・・・。
2月14日SS(バレンタイン編)
「おいなんだこの匂いは」
「…………原因はあれだな、多分」
「…………………(じっと朔夜を見つめる)…………………」
「……………………………………………………(完全無視)」
「珍しいな。雅信が主人に見捨てられた犬みたいになってるぞ」
「朔夜があそこまで無視するのもな。秀明、なにがあったんだ?」
「雅信が『好きな男にチョコをやる日なんだ』と朔夜にチョコを要求した」
「……女がっていう一番重要な部分が抜けてるぞ」
「……普段セクハラしておいて、よく要求できたもんだな」
「それで朔夜が厨房で作っていたらしいんだが」
「作るのか、まぁ……朔夜だからな」
「しかも手作りかよ……………………」
「チョコを溶かしている最中に襲われて、頭からチョコを被ったらしい。
オレが見たときは押し倒されて雅信に舐められようとしているのを必死に防いでいる所だった」
「…………………………………(唖然)……………………………………」
「…………………………………(呆然)…………………………………」
「とりあえず朔夜を風呂に入れて、雅信に飛び散ったチョコの後始末をさせた。
無事だったチョコで朔夜が作ったのがコレだ。ちなみに一人一粒だ」
皿の上の数個のチョコ。
「………………………………雅信」
「(ビクッ)」
「……ごめんなさいは?」
「ごめんなさい」
「もうしない?」
「しない」
「じゃあいいや、はい」(チョコを一粒差し出す)
指ごと口に含もうとする鳴海。慌てて指を引く朔夜。
「…………逃げた」(不満気)
「いま指ごと食べようとしただろ!? 指が無くなったら俺が困るよ!!」
「オレが食べたいのは指じゃない」
「………………………………………脚?」
「身体」
「!?」
朔夜、逃走。雅信、追走。
(一方的な)愛の逃追劇が始まった。
「……結局あーなんのか」
「あ、このチョコ美味い。ところで秀明」
「なんだ」
「ほんとだ、凄く美味いぜ。やるな朔夜」
「お前からも甘い匂いがするんだけど?」
「一緒に風呂に入ったせいだろ」
「「え゛!?」」
「まだ匂うな、仕方がないもう一度入るか」
逃げる朔夜のもとへ移動する秀明。
「「………………………………………………………」」
固まる二人。
その後、入浴剤(薫提供)を入れた風呂に朔夜と秀明+志郎が入ったとか。
雅信が自分も入ろうとして、秀明と志郎に撃退されたとか。
そんな事があったりあったりしたが、固まったままの二人はしばらく固まったままだった。
志郎誕生日記念SS(前日編)
――俊彦・志郎の部屋にて――
「志郎、明日誕生日だね」
きゅっと志郎を抱きしめる朔夜。
「それがどうかしたのか?」
抱きしめ返してぎゅーっとくっついて顔を寄せる志郎。
「去年は科学省の施設にいてなんにも出来なかったから、今年はお祝いしたいんだ!」(←かなり悔しかったらしい)
「ああ去年も言ってたな」
「うん。志郎がこの世界に生まれてきた日だし、俺にとっても大好きな志郎が生まれた大切な日だからね。
オレに出来る事なら何でもしてあげるよ。なにがいい?」
「……なんでもしてくれるのか(じーっ)」
「うんなんでもいいよ(ふんわり笑顔)」
「じゃあ明日は一日中ずっとオレの傍にいてくれるのか?」
「うん、いいよ♪」
「3食朔夜がご飯を作ってくれるか?」
「うん。ケーキも作るよ♪(秀明にお願いしないと…!/汗)」
「一緒に食べてくれるか?」
「………………うん!(そうしないと許可は落ちないだろうし、志郎のためだもん!/泣)ほかには?」
「膝枕もして欲しい」
「耳掻きもしてあげるよv」
「風呂も一緒に入る」
「頭を洗ってあげるね☆」
「じゃぁ、オレは背中を流す」
「ありがとう(笑顔)」
「明日はオレと寝てくれるんだな」
(現在晃司帰還中。朔夜は晃司がいる時は晃司と寝る)
「特別にマッサージも付けよう!」
「そうか、誕生日っていい日なんだな。明日が楽しみだ」
「俺も楽しみだよ。じゃあお休みなさい、志郎」
「お休み朔夜」
部屋を出て行く朔夜。見送る志郎。
「……ケーキと3食の料理はともかく、普段とどう違うんだ?」
☆朔夜一口メモ☆
朔夜は料理がうまいぞ!
でも料理を作るとただでさえない食欲を完璧に無くして全く食べないから、料理好きだけど禁じられているぞ!(主に秀明に)
☆朔夜一口メモ2☆
マッサージだけでなく整体関係のスキルも高いぞ!
でも12人も面倒見れないから普段は全くやらないんだ。
知らない奴もいるしね!(知ってる奴:科学省組み&その相部屋キャラ+晶)
志郎誕生日記念SS(当日編)
――食堂にて――
「朔夜!」
駆け寄り朔夜に抱きつく志郎。
「おはよう、志郎」
「おはよう。ご飯は?」
「約束したからね。ちゃんと作ったよ」
「よく晃司と秀明が許してくれたな」
「……………うん、俺も食べるから(ちょっと遠い目)」
☆朝食メニュー☆
中華粥(ベースは鳥)
トッピング材料:肉団子・鶏肉・野菜・焼鮭・刺身・芝エビ・帆立・モンゴイカ・つぶ貝・白長葱・タケノコ・ザーサイ。
トッピングはお好みで♪
デザートは杏仁豆腐!
「勇二!一人で肉団子ばっか入れてんじぇね!!」
「うるさい!オレの勝手だ!!!」
「やれやれ、もう少し栄養配分ってもんを考えたらどうだ?」
「食事中はもう少し静かにしてもらいたいよ」
「ずいぶんと健康的な朝食だな」
「ああ。サッパリしてて美味い」
「僕の美容にも丁度いいしね」
「……………………(黙々と焼鮭をほぐしている)」
「…………(朔夜の椀:白長葱・野菜入りを見てる)」
「秀明!鳥で煮込んであるし! 野菜入ってるからッッ!!(必死)」
「……まあ、いいだろう」
「ホッ……。志郎、好きなの入れておいでよ」
「わかった」
皿を持って席を外す志郎。
大人しく食べようとする朔夜、こちらを見やる晃司。
「…………」
「…………」
「あと肉団子1つ」
「勘弁してください(キッパリ)」
☆昼食メニュー☆
特製チラシ寿司
デザートは苺のショートケーキ(志郎の誕生日ケーキ)
「はい、あーんv」
「あーん」
「あいつらもう昼食すましたのかよ」
「訓練が終わって真っ先に飛び出していったからな」
「つうかなんで朔夜が志郎に食わせてんだ?」
「志郎、クリーム付いてる」
「ん、こっちか?(拳で口元を拭う)」
「逆、こっち(指でクリームを掬い取る)」
パク。(志郎がその指を食べた)
「「「「「「「「「!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」(晃司と秀明以外)
「美味しい?」(←気にしてない)
「美味しい」(←同じく)
「オレがやろうとしたら逃げたクセに……!」
((((((((それは日頃の行いが悪いせいだ))))))))←晃司と秀明以外の全員の内心
気を取り直して昼食を取る特選兵士たち。(さり気なく朔夜たちから距離を取る)
「あっすげー、サーモンで薔薇が出来てる」
「飯、ピンクだし」(タラコが混ぜられている)
「……甘エビが立ってるな」
「イクラも入ってるし、海鮮チラシか?」
「朝の中華粥も良かったが、コレも美味いな」
「凝ってるね。これだけ作れるなら何時も作ればいいのに」
「ここの食事係としてやっていけるんじゃないか」
「朔夜は作ると全く食べなくなる」
「だからそれは却下だ」
「デザートのケーキは控えめじゃないから普通に甘いよー!」
「わかったー」
「こっちも美味いぞ」
「どうした勇二、食わないのか?」
視線が勇二に集中する。
「隼人ぉー、いくらなんでも勇二はケーキ食わないだろ」
「甘いもんなんか嫌いだって言ってこないだのバレンタインの時もチョコ食わなかったしな」
「「第一そんなキャラじゃないって」」
(くっ…俊彦、攻介てめぇら……)
「まぁ確かに、僕みたいに似合いはしないけどね」
「普段あれだけ暴言吐いてケーキだけ欲しいなんて図々しい奴だな」
(こいつら…普段仲悪い癖にこんな時だけ調子合わせやがって!)
「「「「「「「「「「食べるのか勇二?」」」」」」」」」」
勇二、『意地っ張り』発動。
「オレがそいつが作ったもんなんか食べるわけないだろ!!
第一!志郎の誕生日だから用意されたケーキなんか食えるか!!!」
「朔夜、勇二は食べないぞ。オレが食べてもいいか?」
「さっき俺の分も食べたよね。大丈夫?お腹壊したり、夕飯食べれなくならない?」
「大丈夫だ」
「(今日のは甘さ控えめじゃないし、いっか)じゃあはい、あーん」
「あーん」
勇二の分をパクパク食べていく志郎。
「こんなに美味しいのに、なんで勇二は食べないんだろうな」
どんどん食べていく志郎。
「ごちそうさま」
完食。
パリィィィィィーーーンッッッ!!
チラシ寿司の皿を叩きつけ勇二退場。
(クソッ!わかっていたが再再確信したッ!!
オレは科学省の奴等が大嫌いだッ!!!!!
志郎ッ!!!!オレの分食いやがって!!!!!
こないだのバレンタインのチョコ食ったのもお前だったな!!!
晃司も秀明もムカツクがお前もやっぱりムカツクぜッ!!!!!)
「……勇二は何を怒ってるんだ?」
「……さあ?」
(食いたかったんだな勇二……)
(バカな奴だな)
(無駄な意地を張るからだ)
(てゆーか、朝食も昼食も作ったの朔夜だろ?)
(食ってんじゃん)
(朔夜も普段は取って置いてやるのに、珍しいな)
~休憩中~
(耳掻き中)
「志郎、動くと危ないッ」
「くすぐったい…」
「もう止める?」
「いやだ」
談話室ソファ。
朔夜の膝の上に頭を乗せ、腰に腕を回してぎゅーっとくっつく志郎。
甘えるように顔をこすり付けてくる志郎に手を止めて頭を撫でる朔夜。
「オレが触ったら逃げるクセに……!」
「撫で回されたら逃げるだろ、フツー」
「そうだぜ雅信。触ると撫で回すには天と地ほどの差があるんだ」
「「だからいちいち行こうとするな!!!!!」」
今日は志郎の誕生日だからと気を利かせて雅信を抑える二人。
☆夕食メニュー☆
トマトソーススパゲティ・スープ・サラダ・フライドチキン
「……………………」
「……………………」
「……………………フライドチキンは見逃してください」
「…………(晃司を見る)」
「……まぁ、いいだろう」
「はぁ(安堵)」
「明日からいつも通り2食だ」
「……………………はい」
「オレが食べさせるから大丈夫だ」
「!!!( ̄□ ̄|||)」
「勝負あったな」
「あそこまで嫌がる理由はなんなんだ?」
「今日は頑張ったほうだよ」
「3食全部食べてるからね」
~入浴中~
「かゆいとこない?」
「ない」
「じゃあ流すよー」
「わかった」
二人が風呂(朔夜の部屋の)に入っているとき……
「……雅信、いい加減諦めろ」
「……………………………………………………ちっ!」
雅信が朔夜の部屋をピッキングして隼人に捕まっていた。
「単純な仕掛けなのに、アヒルのおもちゃって面白いよね」
「(コクコク)」
捕獲された雅信の事も知らず、二人はのんびり風呂に入っていた。
~就寝~
「んっ……朔夜、痛い……」
「大丈夫だから力抜いて」
「でも…あッ!!!」
「ここか」
「くっ………………っう……」
「まだ痛い?」
「んっ……気持ちいい…………」
「みんな同じようなところが凝るんだね。職業柄なのかな」
「眠い…………」
「寝てもいいよ」
「いやだ……まだ…起きて………る…………」
「はい、おしまい」←マッサージ終了
「…………(うとうと)」
「寝ようか」
「うん……………………」
ベットの中心から志郎移動。朔夜が隣に入って布団をかける。
「志郎、誕生日おめでとう。志郎が生まれてきてくれて本当に良かった。
志郎に会えて嬉しい、生まれてきてくれてありがとう」
「オレも……生まれて、きて、よかった……朔夜に、会えたから」
「お休みなさい、志郎」
「おやすみ……………………」
HAPPY BIRTHDAY 志郎!!!!!!!!!!!
おやつSS(勇二編)
朝の訓練が終わり、昼食を食べ終わった頃。
「みんなー、お菓子作ったんだけど食べるー?」
「なんなんだ、その大量のマフィンは?」
「志郎が食べたいって言うから作ってみたんだ。色々作ってみたからみんなにも食べてもらおうと思って」
朔夜が持っていたトレイからマフィンを一つ、志郎に渡す。
「それでいいかな?」
「うん、いただきます」
「ならオレチョコ貰い!」
「ずるいぞ攻介! オレは…ラズベリーで」
「この黒いのはなんだい?」
「それは黒ゴマ。こっちのが白ゴマ。」
「朔夜、これ貰うよ」
黒ゴマを取った薫と、白ゴマを取った徹の冷戦勃発。(ただちに避難!)
「随分作ったんだな」
「色々あるみたいだったから全部作ってみたんだよ、直人は?」
「……ブルーベリー」
「食いすぎるなよ、午後の訓練もあるんだ」
「オレはお前が食いたい」
「じゃあマフィンはいらないの?」
「…………食べる」
「すっかり餌付けが美味くなったな、朔夜」
一人離れたところにいる勇二。
「勇二、食べないのか?」
「(ピク)ふん、だれがあんな奴の作ったものなんか食べるか!」
「(うーん)みんな美味しいっていってくれたから大丈夫だと思うんだけど、どうかな…?」
「食べねぇって言ってるだろうが!!」
コップを壁に叩きつけて立ち去ろうとする勇二。
「和田君ー、冷蔵庫に入れとくから気が向いたら食べてねー!」
「食べねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」
勇二完全退場。
宣言通り数個ラップをかけて冷蔵庫に仕舞う朔夜。
「置いておくのか?」
「うん。一日くらい大丈夫だろうし、食べてもらえなかったら明日誰かに食べてもらうよ」
その夜。
偶然通りかかった食堂で物音がするので除いてみる隼人。
「………………何をしている、勇二」
「!?」
「朔夜が仕舞っていた菓子を食べに来たのか?」
「た、たまたま咽喉が渇いて寄っただけだ!!!」
「部屋には冷蔵庫があるし、近くに自販機だってあるだろ」
「う、うるさい!オマエには関係ないだろ!!!!」
「食べかすが付いてるぞ」
「!!!!(慌てて口元を拭う)」
「嘘だ」
「!?(大ショック)」
「お前が食べた事を知れば朔夜も喜ぶだろう。だが、夜遅くに菓子類を食うのはどうかと思うぞ」
「うるさい!!!!!!!!!!(赤面絶叫)」
逃げるように食堂を出て行く勇二。
冷蔵庫に入っていたお菓子の皿は空っぽだった。
翌日。
「隼人! 和田君が食べてくれたんだよ!!」
「そうか、良かったな」
「うん! ”甘すぎだ!”って怒鳴られたよ」
「…………(礼くらい言えないのかアイツは)」
「へへー、感想も貰っちゃった♪」
「……前向きだな」
「でも和田君も変わってるよね。辛いお菓子がいいなんて」
今度、塩入れてみよう。
「……朔夜、せめて”甘さ控えめ”くらいにしておけ」
勇二がこっそり食べているお菓子が美味しいのは隼人のお陰であることを誰も知らない……。
ちょこっと微エロ風味SS(志郎編)
「ふう………」
「どうしたんだい、朔夜(憂い顔、ちっカメラが手元にあれば……!)」
※薫は朔夜の写真やネタになりそうな情報を恋人(軍人兼同人作家)に有料で提供しています!
「薫……」
「悩ましい顔して、雅信にでも見つかったら襲われるよ?(まぁいつものことだけどね)」
「うん………」
「悩み事かい?」
「さいきん志郎が元気なくて…」
「志郎が?(珍しい)」
「何かあったのかな……(シュン)」
「そんなの朔夜がキスのひとつでもしてやればいいんだよ」
「キス?それで志郎が元気になるの?」
「勿論(多分ね)」
「そっか!わかった、ありがとう薫!!」
俊彦と志郎の部屋
「志郎!」
「朔夜っ……」
「!!Σ(゜ロ゜;)」←俊彦
間。
「 」
「んっ……ふぁ…」
「((((
;゜д゜)))アワワワワ」←俊彦
間。
「 」
「さ、くや…………」
「アワワワワ((((゜д゜;)))」←俊彦
間。
「 」
「………はぁっ、…………」
「!(゜Д゜;≡;゜д゜)!」←俊彦
間。
「……はぁっ。志郎?大丈夫?」
「ん………………」(腰砕けで朔夜にもたれる)
「何してんだよお前等!!!!∑\( ̄□ ̄;)」
「志郎、元気でた?」
「?」
「最近志郎が元気なかったから」
「なんでそれでキスするんだよ…(疲れ顔)」
「薫がキスしたら志郎が元気になるって」
「薫……!!」
「志郎、元気になった?」
「元気になった」(もたれたまま朔夜にぎゅー)
「よかったぁ……」
「お前等、ソレ絶対部屋の外ではするなよ……!(むしろ二度と人前でしないでくれ!)」
「はーい。でも良かったよ元気になって」
「?」
「直人にやったら赤くなって倒れちゃったから」
間。
「直人ーーーーーーー!!!!!!(ノ;゜ロ゜)ノ」
「うわぁ、俊彦脚早い……」
「朔夜。(くいくいと服を引っ張る)」
「なに、志郎?」
「もっと」
「うん、いっぱい元気になってね♪」
この後、薫が攻介と俊彦二人がかりで責められたとか、倒れた直人が再起不能状態が続いたとか、
雅信が元気のないフリをして朔夜に襲いかかろうと企んでいたけれど、二人には与り知らぬことである。
ちなみに、志郎の元気の無かった理由は『朔夜が余り構ってくれないから』だった。
☆朔夜一口メモ3☆
朔夜はディープキスしか経験がないぞ!
だから「キス」はバードもフレンチも経験無いぞ!
キス=ディープキスだ!気を付けろ!!(遅ぃ)
対決SS(VS菊地局長編)
直人が任務に成功したが、負傷して帰ってきたと連絡を受けた菊地局長。
「直人の奴、くだらんヘマをしおって……」
靴音も高く、特別施設にやって来た局長。
「予定より5分も遅れた上に怪我だと?」
迷わず直人がいると聞いた医務室へ向かう。
「あの程度の任務で負傷など、一から鍛えなおしてやッ……!」
反対方向からこちらに歩いてくる朔夜を発見。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!Σ( ̄Д ̄;)」
「こんにちわ」
局長に気付きにっこりと微笑む朔夜。
「! あ、ああ……」
「こちらになにかご用ですか?」
「いや、その…………(汗)」
「(じーっ)」
「……………………(滝汗)」
「(じーっ)」
「……………………(蒼白)」
「特にないんでしょうか?」
「ああ、まぁ……………」
「そうですか、では失礼します」
軽く頭を下げると、目の前の医務室へ入っていく。
「くっ……………………」
扉の前、まるで結界でも張ってあるように入れなくなる局長。
「くそっ!これだから………!!!!」
忌々しげに舌打ちし、踵を返す局長。(早足)
――医務室――
「たいした怪我じゃなくて良かった~」
「かすり傷だ」
「だめだよ、安静にって言われたんだから。今日くらいはちゃんと休んでよ」
「ああ………………」
「しかしあれだよな、オレまたあの親父さんが怒鳴り込んでくるかと思ったけどこないな」
「ああ、オレもそう思ってたんだが……」
「さっき見かけたけど、帰っていったよ」(リンゴの皮を剥き剥き)
「そうなのか?」
「諜報部で何かあったのか……」
「出来たー、ウサギ♪」
「おおー」
「器用だな」
「はい直人、あーん」
「いや、オレは……(汗)」
「あーん(笑顔)」
「………………(///)」←(リンゴを食べる)
「美味しい?」
「………ああ(///)」
「直人…………(ホロリ)」
朔夜VS菊地局長
菊地局長、敵前逃亡により朔夜勝利。
対決SS(VS周藤輪也編)
――特選兵士専用特別施設裏――
「じゃあ兄貴、確かに渡したからな(そわそわ)」
「どうした輪也?せわしないな」
「ここは嫌いじゃないけど長居は出来ない。急がないと奴が来るんだよ!!」
「ああ、すぐ気付くからな。勘のいい奴だ、随分と気に入られたもんだな」
「笑い事じゃねぇよ兄貴!!」
「りーんりーん!!!!!」(ガバっと輪也に抱きつき)
「うわあああああああああああああああああああああああ!!!!」
「久しぶりだね!会えて嬉しいよ!!(>w<)」
「5分20秒……前回より早かったな」←実はずっと計っていた
「だっ抱きつくなよ!!! 離れろ!(///)」
「えぇ~、折角会えたのにー…」
「~~~~~~~ッ(悲しげな朔夜に強く出れない)」
「はぁ、朔夜放してやれ。じゃないと輪也がここに来る事が益々なくなるぞ」
「えっ!?それはヤダ!」(すぐに放れる朔夜)
「ほっ…………」
「ちぇー。リンリンのケチ」
「誰がケチだ!それと『リンリン』って呼ぶな!!!!(///)」
「だってリンリンはリンリンだもん!」
「訳わかんねぇよ!オレは輪也だ!!!!!」
「…前に『リンリン』って呼んだら返事したもん!!」
「あっ、あれはお前がずっと呼び続けるから仕方なくだな…!(///)」
「晶はいくら呼んでも返事してくれなかったよ」
「えっ!?(コイツ兄貴をあだ名で呼んだのか!?なんて呼んだんだ!?)」←凄く気になる
「アッキーとか、あきちゃん、あきらん、ショーしょー、すどりん☆とかって呼んでも絶対返事してくれないんだ」
「兄貴……!(尊敬)」
「だから返事した輪也君はリンリンね」
「チョット待てーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
「りーんりーん、りーんりーん♪」
「ちくしょぉぉぉ、兄貴!なんとか言ってくれよ!!」
「輪也、お前に足りないのは精神力だ」
「兄貴?」
「メンタル面を鍛える訓練だとでも思って耐えるんだな」
「兄貴ーーーーー!?Σ(゜д゜;)」
「ふふふふ、お兄さん公認だね!」
「嫌な言い方すんなッッ!!!!!!!」
「これからもよろしく、リンリン♪」
「リンリン言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
朔夜VS周藤輪也
朔夜のメンタルアタック(抱きつき・あだ名呼び)により輪也憤死(状態)。勝者、朔夜。
NEXT!
けむけむさま、ショートコント総集編確かに頂きました(笑)
いつも掲示板で、これらのミニSS読むたびに、このまま終わらせるのは惜しいなぁ、と思っていたんです。
そうしたら思いが通じたのか、こうしてアップすることが出来ました。
しかも未発表の作品も込みで嬉しさ倍増。
この後で発表された作品もいずれ形になるのでしょうか?
そうなったら嬉しいです。
菊地親父、初めてシリアス路線から転げ落ちましたね。
輪也は……まあ、いつも鬼龍院に付き合ってバカやっているのでいいでしょう(笑)
楽しかったです。また次回作頑張ってください。