オレの名前は三村信史
一昔前(と、言ってもほんの数ヶ月前だ。え?そんなの昔のうちに入らない?まあ、細かいことは大目に見ろよ)オレは校内でも有名なプレイボーイだった。
だが、今は違う。
そうオレは自分でもびっくりするくらい誠実で一途な男になったのさ。
その理由だって?
決ってるじゃないか。本気で惚れた女が出来たからなのさ
〜プリティ・チルドレン〜
「信史ーー」
おっと、この声。あのカワイイ声!
一度聞いたら忘れられない。
そう、この声の主がオレの最愛の彼女・。
「ーー!!会いたかったぜ!!!」
全速力マッハ6。あの事件以来スピードアップをはたしたのさ。
それが彼氏の義務。
そう、他のやつの邪魔が入る前に駆けつける。
そして、捕獲‥‥じゃかった捕捉完了。
え、は恥ずかしがっている?
何言ってるんだ。嫌よ嫌よも好きのうち。
とにかくオレたちは最高にラブラブなのさ。
クラスの中にはオレたちの仲を妬んでいる奴もいる。
桐山和雄、相馬光子、そしてあろうことかオレの親友の七原や杉村まで。
だがオレは負けないぜ。
愛の力は決して暴力には屈しない。
そうだろ天国の叔父さん?
そしてオレたちはとても愛し合っている。
いわゆる相思相愛いう奴さ。
何なら明日にでも入籍したって全然OK。
ビコーズ、オレたちは愛し合っているから。
どうしようもないくらい幸せさ。
この幸せをぶち壊すものなんて不慮の事故くらいしか考え付かない。
「なあ。絶対に桐山や相馬に近づくなよ」
「また、その話?いい加減にしてよ」
「嘘じゃないんだ。本当に、おまえは月岡の薬のせいで幼児化したんだよ」
実はあの事件のことをは全然覚えていない。
おまけに桐山や相馬(こともあろうに七原や杉村まで)口裏合わせて真実を闇に葬りやがった!!
だから、オレがどんなに桐山たちを『親の仇』より警戒しろと言ってもは聞き入れてくれない。
目下のところ、オレの唯一の悩みだ。
「いいかとにかくオレを信じて桐山や相馬には金輪際半径30メートル以内に入らないでくれ」
「学校にこれないじゃない!どうして二人を嫌うの?」
「だから何度も言ってるだろう?あいつら幼児化したおまえにいたずらしようとしたんだよ!!」
「身に覚えがない」
「そうよ、三村くんSF映画の見すぎじゃないの?」
「き、桐山!!相馬!!この悪魔たちめぇぇ!!」
「いい加減にして!!どうして二人を目の敵にするの?!
信史なんて、もう知らない!!!!!」
「あ、っっ!!!!!」
が走り去って行ってしまった。慌てて追いかける三村。
そして、ついに事件が起きた……。
幸枝「本当にこれで七原くんを思い通りに出来るのね」
典子「大丈夫よ。月岡くん直伝の薬に間違いないわ」
恵「ああ、あたし今からドキドキ」
友美子「光輪教の神様、あたし今最高に幸せです」
雪子「同感」
教室に隠れるあやしい5人組……。
そうとも知らずにを探して三村、桐山、光子が教室に近づいてきた。
ジャガッジャジャジャ♪ジャガッジャジャジャ♪
「オレは城岩一のモテモテくん。モテモテモテモテ色男♪
スポーツ万能、性格も…すごくいい奴、最高だ……って、言うじゃな〜〜い?」
「「「「「あ、あの素敵な歌とギターは!!間違いない、七原くんよ!!!」」」」」
「でもぉ……オレってプレイボーイ卒業したのに恋愛運大凶ですから!!
……ざんね……」
バシャッッッ!!!!!
「え?」
ボワンッ!!
まるで玉手箱をあけたような煙がジャジャジャジャーーーンッ!
そして次の瞬間……。
「いきなり水かけるなんて何するんだよ!!
はぁ……それにしても自分で自分を斬るなんて虚しいだけだなぁ……」
ん?どうしたんだよ委員長たち」
シーン……。
「なんで黙り込んで……え?」
三村は目が点になった。
「……冷たい…ん?」
「なんで、あたしまで水かけられるのよ。まったく……あら?」
「「「「「なんじゃ、こりゃぁぁぁーーー!!!!!」」」」」
次の瞬間、ショックで固まった三村、桐山、光子と思わず松田勇作叫びをした腐女子軍団が立っていた。
「どうしてくれるんだよっっ!!!」
「「「「「ご、ごめんなさい!!!!!」」」」」
「うるさい三村」
「そうよ。少しは落ち着いたらどう?」
「これが落ち着いていられるかぁぁーー!!!!!
第一、おまえらだって巻き添えくったっていうのに、なんで落ち着いていられるんだよ!!!」
三村たちの姿は……幼児と化していた。
もっとも幸いなこと外見だけで記憶や思考能力は無事だったが。
……そう、月岡直伝の薬。それは若返りの薬だった。
月岡が例の若返りの薬をさらにバージョンアップしたものなのだ。
月岡がダンディーな熟年男に時々使って楽しんでいたものだ。
しかし今でも十分に若い七原を若返らせてどうしようとしていたのか?
……いや、それは追求するべきではないだろう。
世の中には知らなくていいことがたくさんあるのだ。
とにかく三村は頭を抱えた。
これじゃあキスも抱擁もピー(放送禁止用語)も出来ないじゃないか(そういう問題か!)
ただ不幸中の幸いか、桐山と光子も幼児化したので、を襲う危険だけはなくなった。
それだけは、やったぜベイベェ〜!!だろう。
「あら?この子たちは?」
何と言うことか!!タイミング悪くが登場!!
ど、どうする!!?正直に説明するか!!?
でも、信じてくれるわけがない!!
しょうがない。二番煎じだが親父の隠し子ということにしよう!!
あの親父の妾腹だって言えば何の疑いもなく信じてくれるはずだ!!!
親父、あんたの女癖の悪さにオレはまた感謝するぜ!!
「え、えーと‥僕ねハンサムなシンジお兄ちゃんのパパが‥‥」
『どこの馬の骨ともわからない行きずりの女に産ませた子供なんだよ』とおよそ子供とは思えないセリフを吐こうとした三村だったが‥。
「きゃぁ!!可愛い!!」
「え?」
三村たちはに抱きしめられていた。
「うふふ、あのこたち上手くやってるかしら♪」
「「「「「つ、月岡くん!!大変よ!!!」」」」」
「あら、どうしたの?アタシの可愛い愛弟子たち」
「「「「「じ、実は‥かくかくしかじか」」」」」
「あーら、大失敗じゃない。ダメねぇ」
「「「「「ど、どうしよう?」」」」」
「大丈夫よ。だって、あの薬は12時間しか効かないもの」
「クックック……最高だ。本当は最高のシチュエーションなんだよな……。
……こいつらさえいなければ!!!!!」
三村はキッと、まるで天敵を見るかのような目つきで睨んだ。
自分と同様幼児化してしまった桐山と光子を。
あの後、どうなったかの?
「きゃあ、可愛い!!」
」は三村たち三人を抱きしめていた。
そうは大の子供好きだったのだ。
なにしろ三村も光子も、そして桐山も外見だけはすこぶる優秀。
そのディフォルメ版だ可愛くないはずは無い。
もっとも金髪フラッパーパーマの幼児なんて、よくよく考えてみると少々怖いが、そんなことどうでもいいくらい可愛いのだ。
そう!!見かけだけは!!!!!
「それにしても君たち、どこから来たの?パパやママは?」
「え、えっと僕達……シンジお兄ちゃんのパパが場末の……」
『シンジお兄ちゃんのパパが場末のホステスに生ませた子供達なんだよ』
と、とても子供が口にするとは思えない作り話をしようとした三村だったが、そのとき!!
「…………オレ、三村に捨てられたんだ」
「はぁ?」
桐山、今何て言った?
「……オレは三村が不特定多数の女と付き合っていた時に出来た子なんだ……。
でも三村がと付き合うことにした時……親子もろともダンボールに入れられ川に流されたんだ……」
こ、この野郎!!冗談にしても限度があるだろう!!!!!
第一、川に流すってなんだよ!!猫の子じゃあるまいし!!!!!!
そんな作り話、信じるやつがいるわけ……。
「何ですって!!あのバカ、そんなことしてたの!!?」
…………オレはもう笑うしかない……。
「ま、まさか……あなたたちも?」
な、わけねーだろ!!相馬、おまえは桐山と違って世間ってものをわかっているから、そんな見え透いた嘘は……。
「パパが……パパが……『オレはと人生やり直すから、おまえらとはお別れだ』って!!
……でもパパをせめないで!!あたしとママは存在自体がいけないの!!
だってママは外国から人身売買で売られてきた娼婦でパパはただのお客だったんだもの!!」
相馬ぁ!!てめぇ!!!!!
女だからって容赦しねえ!!!!!!
「……知らなかった……信史がそんな酷いことしてたなんて……」
……〜……逆算してくれよ。計算合わないだろ?……。
「「責任とってくれ(よね)」」
「え?責任?」
「「行くところがない……だから、あいつの彼女としてオレ(あたし)たちをしばらく置いてくれ」」
な、な、なんだとぉぉぉーー!!!!!
てめえら、もう許さねぇぇーー!!八つ裂きにしてやるぅぅーー!!!!!
「……本当に行く所ないの?」
え?、まさか……。
「「うん」」
「……ママが見つかるまでよ」」
「「うん」」
や、やばい!!出遅れた!!このままじゃの操が!!!!!
子供だからってオレは甘く見ないぜ!!!!!
特に桐山ぁ!!てめえはガキでも絶対に襲うに決まってるからな!!!!!
「……そういえば僕は?まさか、君も?」
「…………」
「あなたも信史の?……行く所ないの?うちに来る?」
「うん」
……オレは目的の為にプライドを捨てた。
フッ……笑いたいなら笑ってくれ。時として男は一番大切な存在を守る為に己さえも偽るときがあるんだよ。
こうして三人はのマンションに泊まることになった。
経緯はどうあれ、こなったからには思いっきり利用しないと(何を?)
「ねえ皆、ご飯は何食べたい?」
何はともあれのマンションに泊まれるんだ。ああ、こいつらさえいなければ……。
「リクエストあったら言って。こう見えてもお料理得意だから」
「オレはの手料理だったら何でも……」
『何でもいいよ』オレはそう言おうとした。愛する彼女の手料理は何だってOKに決まってるだろ?
それが彼氏のサガってやつなのさ。そうだろ?ベイベェ。
「……おっぱい」
……オレは振り向いた。相馬も振り向いていた……。
にいたっては目が点になっていた。
……桐山、おまえ今なんていった?
そんなオレ達を無視して桐山はトコトコとのそばに歩み寄るとスッと腕を上げた。
オ、オレの目の前での胸をぉぉーーー!!!!!
「な、何てことするの?」
いきなり胸タッチされたも驚いているがオレはそれ以上だぞ!!!
それをやっていい権利は彼氏のオレにしかないんだ、このクソガキぃぃーー!!!!!
「……おっぱい飲みたい」
「な、何てことをいうの?」
「……飲みたい」
「あ、あのね……お姉さんのおっぱいはミルク出ないのよ」
「……でなくてもいい。その後はベッドに行こう」
「…………」←怒りで声も出ない三村
「……そこで、おまえの素肌を味わいたい……女体盛をしろ」
ドッカァァァーーーンッッ!!!!!←三村の心に核が落ちた。
「上等だ、おまえはこのゲームに乗ったわけだ!!!」
「何のゲームよ。バカね三村くん、これはルール無用なのよ。
出遅れたら負け。いいとか悪いとかじゃなく、そうしたいだけなのよ」
そう言うと、光子はタタッとのそばに来て言った。
「おねえさん、一緒にお風呂に入ろう」
しまったぁぁーー!!!!!出遅れたっっ!!!!!
うふふ、三村くん、あたしは奪う側に回ったのよ。
「……オレも」
桐山ぁぁーー!!!!!もう、我慢ならないぃぃーー!!!!!
「オ、オレも!!オレもだぁぁーー!!!!!」
「うん、じゃあ皆で一緒に入ろうね」
「え?」
マジで?いいの?ああ……こいつらさえいなければ最高のシチュエーションなのに……。
「ふふ、満足した三村くん?好きなこと一緒にお風呂入れて」
「……うるさい。オレはおまえとは組めない」
結局4人一緒に入ることになってしまった。
ああ……オレの彼女なのに……。
「あれ?キリーくん、どうしたの?」
ちなみにオレはシンくん、相馬はコウちゃん、桐山はキリーくんと名乗っている。
桐山はジッと湯船につかっている。無表情で。
よく考えたら怖い幼児だ。
そのとき!!!!!!
バチャ!も、潜りやがった!!!!!
プクプク……水面に泡が浮ぶ。
「きゃぁ!!キ、キリーくん、もしかしてのぼせちゃったの!!?」
そんなわけないだろう!!!!!
と、ザバァ、と水面が盛り上がり桐山が再び顔を出した。
「キ、キリーくん、大丈夫?」
「……いい眺めだった」
#ё*&£”☆ッッ!!!!!!!!!!
み、見やがったな桐山ぁぁーー!!!!!!!!
「畜生!!オレも!!!」
「シンくん、ダメよ!!そろそろ上がらないと」
は、はなせ!!!離してくれ!!!!!
男にはどうしてもやらなければならないときがあるんだ!!」
「何言ってるの。もう寝る時間よ、お姉さんが一緒に寝てあげるから」
「え?」
「子供は寝る時間よ」
「……その前になんて言った?」
「お姉さんが一緒に寝てあげるから」
「……もう一度リピート」
「お姉さんが一緒に寝てあげるから」
「もう一声ぇぇ!!!!!」
「どうして、そんなに興奮してるの?」
興奮?するに決まってるだろベイベェ!!
この姿は世を欺く仮の姿。実体はスケベなこと大好きな性少年なんだぜベイベェ!!
「みんなで仲良く寝ましょうね」
その一言で、オレは理想と現実には大きなひらきがあることを知った。」
さらば官能の一夜よ!!!!!
「あーん、あたし、お姉さんの隣がいい」
「……隣はオレだ。おまえの胸に顔を埋めて寝たい」
「クソ、桐山!いくらオレでもそこまで言えないのに!!
ざまあないや叔父さん……」
「ほらほらケンカしないで。じゃあおやすみなさい」
部屋の明かりが消える。
結局、散々もめたあげく、オレたちはそれぞれの左、右、上に収まった。
いくら中身は中学生とはいえ、身体は生身の幼児。
どっと疲れがでたのだろう。オレたちはすぐに眠りについた……。
――次の日――
「ふんふーん」
内股でスキップしながらマンションに向う月岡。
「そろそろ、クスリの効果が切れる頃ね〜。三人ともどうしてるかしら?」
その外見と性格からは想像もつかないが月岡は意外にも責任感の強い人間だったのだ。
「とにかく、なんとか三人を連れ出さないと。手遅れにならないうちに……」
「きゃぁぁぁ−−−!!!!!」
マンションの一室から絹を裂くような女の悲鳴が……。
「……あらあら、どうやら手遅れだったみたいね」
「ど、ど、どういうことよ!!!!!」
が、そう思うのも無理はない。
自分はあどけない無邪気な三人の幼子と一緒に寝ていたはず。
それがどうして下着とシャネルの5番だけをつけた、ほとんどヌードの光子と。
どう見ても全身ヌードとしか思えない(かろうじて下半身はシーツに隠れているけど)ような雰囲気で、「……朝か、おはよう」などと呟く(おはようどころじゃないでしょう!!)桐山と。
「……愛してるぜ」などと寝言を言いながら自分に抱きついている彼氏の三村!!
あんたたちパジャマくらい着なさいよ!!!!!
い、いえ!!このさい服装はどうでもいいわ!!!!!
ど、どうして、どうして三人がここにいるのよ!!!!!
あ、あの子達は!?
あの天使のような幼子達。キリーくん、コウちゃん、それにシンくんは!!?
「う……ん。おはよう、おねえちゃん。ねえ朝のキスしてよ」
「何言ってるのよ信史!!!」
「え?」
何でオレの名前を……三村は恐る恐る鏡をみた。
「も、戻ってるぅぅーー!!やったぞ!!これでオレたちはまたラブラブだ!!!」
ガチャっと背後で怪しい音……桐山、いつの間にマシンガンなんか用意したんだ?
「どういうことよ!!説明して!!!。
あの子達は?信史、あなたの隠し子だって言ってたわよ!!」
「そ、それは……その」
まずい何とか言いくるめないと……でも名案が浮ばない!!
「アタシから説明するわ」
振り向くとなぜか月岡が「はーい、モーニン」とドアに寄りかかっていた。
「な、なんでおまえがここにいるんだ!!どうやって入った!!!?」
「そんなの簡単よぉ。これでもアタシ、鍵屋からスカウトされてるくらいなんだから」
……月岡、敵にまわすと恐ろしい奴。
とにかく月岡は全てを説明した。
「……事情はわかったわ」
「わかってくれたか。よかった……」
「でもだったらどうして正直に言わなかったのよ!!!!!
し、しかも一緒にお風呂や……おまけに一夜を同じベッドで……」
「……そ、それは」
下心があったからなんて正直に言えない!!
「……あたし……母親に小さいとき売られたの」
相馬!一体何を!!?
「……だから……が優しくしてくれたとき……。
初めて母親に甘えられたような気がして……。
悪いとは思いながらも……一度でいいから母親のぬくもり味わってみたかったの。
……ごめんなさい!!……うわぁぁーー!!!」
「……光子。そうだったの……」
騙されるな!!オレは見たぞ、相馬がさりげなくガッツポーズしてるのを!!
「……オレは孤児院で育った。今の父親は本当の親じゃない」
き、桐山!!おまえまで!!!
「……父親には死と紙一重の特殊な教育しか与えられなかった。
だから……一度でいいから家庭の団欒を知るのも悪くない。そう思ったんだ。
オレのこと許せないなら……これで撃ってくれ」
と、マシンガンを差し出した。に撃てるわけないだろ!!!
「……桐山くん……ごめんなさい、私、事情知らなくて……」
騙されるな!!オレは見たぞ、奴の目は笑っていた!!!
「二人の事情はわかったけど……」
はチラッとオレを見た。意味ありげな表情で。
「……信史は、どんな事情があるのよ」
「オ、オレも天涯孤独なんだ……」
「両親や郁美ちゃんがいるじゃない」
「う!……そ、その……昨日、尊敬する叔父さんが死んだんだ!!
叔父さんを失った悲しみを埋めたくて……」
「信史の叔父さんは二年前に死んだはずじゃない!!」
ま、まずい……言い訳すればするほど立場が……。
「……もういい」
「……え?いいって?」
「しばらく信史とは口もききたくない出て行って!!!」
「そ、そんな!!あんまりだぜベイベェ!!!
はっきり言って、おまえはオレの命だ一番だナンバー1なんだよ!!」
こうして三村はを怒らせてしまい、その後しばらく口もきいてもらえなかった。
当然、キスも抱擁もピーも出来なかったとさ。
メデタシメデタシ。
「あーあ、かわいそうな三村くん。アタシが慰めてあげるのに」
「月岡くん、新しい何か新しいクスリない?」
「あるわよ。ほらこれ『女王様と奴隷』クスリ。これを飲んで最初に見たものを女王様だと思ってしまうの」
「すごーい、ありがとう月岡くん。これからも素敵なクスリたくさん作ってね」
「ええ、もちろんよ」
月岡の怪しい研究も続く……メデタシメデタシ。
〜END〜
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